IMPARA-2試験:自己免疫性肺胞蛋白症に対する吸入GM-CSFモルグラモスチム
2025年 08月 28日
■参考記事:IMPARA試験:自己免疫性肺胞蛋白症に対する吸入GM-CSFモルグラモスチム(https://pulmonary.exblog.jp/29172650/)
- 概要
■自己免疫性肺胞蛋白症(aPAP)は、GM-CSFに対する自己抗体によりサーファクタントが進行性に蓄積し、低酸素血症を起こす稀少疾患である。
■肺胞マクロファージがサーファクタントを除去する上で、GM-CSFが必要である.モルグラモスチムは組換えヒトGM-CSF吸入製剤で、aPAP患者における有効性と安全性はまだ十分に検討されていない。
■当該第3相二重盲検プラセボ対照試験(IMPARA-2)で、aPAP患者をモルグラモスチム300μg1日1回48週間投与する群と、プラセボを投与する群にランダムに割り付けた。主要評価項目はDLCOのベースラインから投与24週までの変化量とし、ヘモグロビン濃度で補正し、予測値に対する割合として示した。多重性調整した副次的評価項目は、DLCOのベースラインから投与48週までの変化量と、SGRQ-Tスコア、SGRQ-Aスコア、運動耐容能のベースラインから投与24週までの変化量と投与48週までの変化量とした。
■合計164例がランダム化され、81例がモルグラモスチム群、83例がプラセボ群に割り付けられた。DLCOのベースラインから投与24 週までの変化量のLSMは、モルグラモスチム群で9.8%ポイント(95%信頼区間7.3~12.3)、プラセボ群で3.8%ポイント(95%信頼区間1.4~6.3)であった(推定治療差6.0%ポイント、95%信頼区間2.5~9.4、P<0.001)。
■DLCOのベースラインから投与48週までの変化量のLSMは、モルグラモスチム群で11.6%ポイント(95%信頼区間8.7~14.5)、プラセボ群で4.7%ポイント(95%信頼区間1.8~7.6)であり(P<0.001)、SGRQ-Tスコアはそれぞれ-11.5 点(95%信頼区間-15.0~-8.0), -4.9 点(95%信頼区間-8.3~-1.5)であった(P=0.007)。SGRQ-A スコアには有意差はなかったため、副次的評価項目の統計的推定は行わなかった。
■有害事象および重篤な有害事象が1件以上発現した患者の割合は、2群で同程度だった。
■aPAP患者において、モルグラモスチムの1日1回吸入はプラセボより肺ガス交換能改善が大きかった。
by otowelt
| 2025-08-28 15:43
| びまん性肺疾患










