出版のお知らせ:呼吸器ジャーナル 呼吸器診療の悩ましい「分かれ道」──プロは何を選ぶか?
2025年 09月 05日
医学書院の呼吸器ジャーナル、2025年の第3号を企画させていただきました。お忙しい中執筆くださった先生方に心より感謝申し上げます。
本特集「呼吸器診療の悩ましい『分かれ道』―プロは何を選ぶか?」は、日々の診療で私たちが直面している、“どちらを選ぶべきか”という難しい場面に焦点を当てた企画です。呼吸器内科領域では、新たな診断技術や治療薬が次々と登場しており、その進歩は私たちにとって非常に心強い一方で、選択の複雑さも増しています。ある疾患では旧来の治療法がすでに主流ではなくなっていたり、別の疾患では医師や施設によって治療方針が大きく異なったりと、「最適解が一つではない」状況が多く見受けられます。こうした悩みは、特に若手医師にとっては日常的に直面するものではないでしょうか。

発売日:2025年9月8日
出版社:医学書院
今回の特集では、このような臨床現場のリアルな葛藤にお応えすべく、全国の第一線でご活躍されている専門家の方々に、ご自身が実際に経験された、あるいは臨床で頻繁に遭遇しうる“悩ましい分かれ道”を具体的に提示していただきました。そして、その複雑に分岐する道筋の中で、どのような思考プロセスを経て最終的な判断をくだしたのか。その選択に至った根拠は何か、あるいは、なぜあえて別の道を選ばなかったのか。教科書や論文からは決してうかがい知ることのできない、専門家の「思考の軌跡」とでも言うべき部分を、実感を込めて赤裸々に綴っていただいています。「この症例では、自分ならどうするだろうか?」と考えながら読み進めていただければ、本特集の各章が日々の診療における一助となるはずです。
現場で選択に迷うことは、決して弱さではありません。迷いの中にこそ、診療の本質があると私は考えます。呼吸器診療に携わる医療従事者の皆さまが、より自信を持って患者さんと向き合えるようになることを期待しています。読後に感じた“迷い”や“納得”を、ぜひ次の診療へとつなげていただければ幸いです。
特集 呼吸器診療の悩ましい「分かれ道」──プロは何を選ぶか?
企画:倉原 優
■I. 症状
喀血の分かれ道 西原 昂 先生・石川秀雄
咳嗽の分かれ道 斎藤純平
■II. 疾患
細菌性肺炎の分かれ道 古谷賢人 先生・伊東直哉 先生
呼吸器ウイルス感染症(COVID-19・インフルエンザなど)の分かれ道 的野多加志
間質性肺疾患の分かれ道 茂田光弘
喘息の分かれ道 浅井一久
COPDの分かれ道 藤野直也 先生
気管支拡張症の分かれ道 伊藤優志 先生・森本耕三 先生
肺MAC症の分かれ道 伊藤明広
肺 Mycobacteriumabscessus 症の分かれ道 倉原 優
結核・LTBIの分かれ道 浅見貴弘
慢性肺アスペルギルス症の分かれ道 田代将人
非小細胞肺癌の分かれ道 古屋直樹
小細胞肺癌の分かれ道 虎澤匡洋
肺高血圧症の分かれ道 永田祐一 先生・長岡鉄太郎 先生
睡眠時無呼吸の分かれ道 富田康弘
■III. 治療
酸素療法・高流量鼻カニュラ酸素療法の分かれ道 永田一真
呼吸器感染症ワクチンの最新エビデンス 氏家無限
気道に対して頻用される漢方薬の分かれ道 境 修平









