Colour COPD試験:喀痰の色は有用なのか?
2025年 10月 21日
このブログで、13年前に書いた記事も参照にしてください。古いかな・・・
■喀痰の色は有用なのか?(https://pulmonary.exblog.jp/19336946/)
■COPD患者は、自己管理計画を通じて増悪(COPDの急性増悪[AECOPD])を管理することが推奨されている。AECOPDの約半数は細菌性であり、喀痰の色は細菌量と相関するため、喀痰の色は抗菌薬使用の指針となる可能性がある。このプラグマティックなランダム化比較試験(RCT)では、イギリスのプライマリケアにおける喀痰カラーチャートの使用の安全性と有効性を評価した。
■多施設共同RCTでは、過去1年間に2回以上のAECOPDまたは1回以上のAECOPDによる入院を経験したCOPD成人患者をランダムに割り付けました。主要評価項目は、12か月時点でのAECOPDによる入院を主要評価項目として、Bronkotest喀痰カラーチャートと通常治療の非劣性を評価することである。副次評価項目は、2回目の治療の必要性とCATスコアでした。
■チャートはmucoid(透明〜白)/mucopurulent(淡黄〜淡緑)/purulent(濃黄〜緑)の段階表示(Bronkotest)で、過去研究では「濃い色ほど細菌量が多い」相関が報告され、これをCOPDでも“抗菌薬を選ぶ目安”に転用しようとした、という背景がある。
■重症COPD患者115名をランダムに割り付けた。カラーチャート群では、入院(32% vs 16%、相対リスク(RR)1.95(0.92-4.18))および14日以内の抗菌薬使用(34% vs 18%、調整相対リスク(aRR)1.80(0.85-3.79))の増加傾向が確認された。
■喀痰サブスタディ患者38名から57検体が採取され(42検体が安定、15検体がAECOPD中)、30%に潜在的病原性細菌が含まれていた。気管支拡張症では、病態(安定期 vs. 増悪期)やPPBの有無に関わらず、膿性痰の頻度が高かったことから、痰の色のみでは抗菌薬使用の判断に信頼性のある指標とはならないことが示唆された。
■症例数が少なかったため、明確な結論は得られなかった。しかしながら、プライマリケアにおいて、痰の色はCOPDの診断に有用な情報となる可能性は低い。
by otowelt
| 2025-10-21 00:41
| 気管支喘息・COPD










