ILD合併NSCLCに対するICI

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ILD合併NSCLCに対するICIという、デリケートなテーマの研究です。薬剤性肺障害は増加しても、OSは延長傾向にあります。




  • 概要
■ILD合併非小細胞肺癌(ILD-NSCLC)患者に対する免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の有効性と安全性は、細胞傷害性抗癌薬と比較して不明である。

■全国DPCデータベースから、ICIを投与されたILD-NSCLC患者(ICI群、n=1748)と、ICIを投与せずに化学療法のみを受けた患者(化学療法群、n=6362)のデータを抽出した。ランドマーク解析により、両群のOSを比較した。傾向スコアマッチングを用いて、ICIを一次治療として受けた753例(一次ICI群)と、背景がマッチした化学療法群の753例(マッチ化学療法群)を比較した。

■ICI群のOS中央値は19.7か月で、化学療法群(9.9カ月、ハザード比0.51、95%信頼区間0.47~0.54、p<0.001)と比較して有意に長かった。3、6、9、12か月時点でのランドマーク解析では、ICI群が化学療法群と比較してOSが有意に長かった(すべてp<0.001)。

■薬剤誘発性間質性肺炎(DIILD)の発現率は、ICI群の方が化学療法群よりも有意に高かった(p<0.001)。ICI群では、DIILDの有無によるOSに有意差は認められなかった(p=0.784)。傾向スコアマッチング解析では、初回ICI群がマッチングした化学療法群と比較してOSが有意に長かった(p<0.001)。

■ILD-NSCLC患者の場合、DIILDのリスク増加にもかかわらず、ICIは細胞傷害性化学療法と比較して有意に長いOSと関連していた。






by otowelt | 2025-10-30 00:42 | 肺癌・その他腫瘍

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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