肺非結核性抗酸菌症の診断時の喀痰、非膿性でも差し支えない?
2025年 10月 25日
■この横断研究は飯塚病院で実施され、2021年9月から2022年9月の間に肺NTM症と診断された連続患者54名から得られた158の喀痰検体を解析した。喀痰の質はMJ分類に基づいて評価された。分類はM1(唾液または完全粘液性)、M2(少量の膿を含む粘液性)、P1(軽度膿性)、P2(中等度膿性)、P3(著明膿性)の5カテゴリーである。検査にはオーラミン蛍光染色、MAC-PCR、液体培地による抗酸菌培養が含まれた。分離株はMALDI-TOF MSで菌種同定された。
■喀痰検体の分布は、M1が15%、M2が48%、P1が20%、P2が10%、P3が7%であり、非膿性喀痰(M1とM2)が全体の63%を占めた。オーラミン蛍光染色の陽性率は全体で8.9%であり、M2検体で13.2%と最も高かったが、喀痰の質と染色陽性率との関連は統計的に有意ではなかった(p=0.23)。MAC-PCR検査は46検体で実施され、32%が陽性であったが、喀痰の質との有意な関連は認められなかった(p=0.46)。抗酸菌培養は48.7%で陽性であり、M1で33.3%、M2で51.3%、P1で48.4%、P2で56.3%、P3で54.5%の陽性率を示した。培養陽性率と喀痰の質との間にも統計的に有意な関連は認められなかった(p=0.55)。細菌の共検出は19検体(12%)で観察され、膿性喀痰(P2とP3)で有意に高率であった(p=0.0008)。Pseudomonas aeruginosaが最も頻繁に検出された。










