MUCOSA試験:好酸球性気道疾患を伴う慢性咳嗽に対するメポリズマブ
2025年 11月 30日
有効性を示すのかと思いきや、意外にも咳嗽は軽減しないという結果でした。
- 概要
■慢性咳嗽を呈する患者は、吸入または経口ステロイドを用いても難治性の好酸球性気道疾患を有することが多い。喘息患者を対象とした研究では、好酸球が気道感覚神経と共局在し、アレルゲン曝露後には神経感受性と関連することが示されている。本研究では、IL-5を標的とするモノクローナル抗体であるメポリズマブが、好酸球性気道疾患患者の咳嗽を軽減するかどうかを評価した。
■難治性慢性咳嗽および好酸球性気道疾患(喀痰中好酸球数2%以上)を有する患者30名を対象に、単施設共同ランダム化、二重盲検、並行群間、プラセボ対照試験を実施した。患者は、メポリズマブ(100 mg)またはプラセボを4週間ごとに12週間皮下投与する群に1:1の割合でランダムに割り付けられた。14週時点の24時間咳嗽頻度のベースラインからの変化を主要評価項目とした。
■プラセボと比較して、メポリズマブは14週時点の24時間咳嗽頻度の改善をもたらさなかった(プラセボに対する変化率:+18.0% [95%信頼区間 -46.4%~160.1%]、p=0.99)。覚醒時咳嗽頻度、睡眠時咳嗽頻度、100mmVASよる咳嗽の重症度、およびLCQによるQOL評価において、群間差はみられなかった。
■メポリズマブは、プラセボと比較して、14週時点で血中好酸球数を有意に減少させた(平均差:-237.7個/μL [95%信頼区間 -328.3~-147.1]、p<0.0001)。また、試験期間全体を通して喀痰中好酸球数の減少にも有意な効果を示した(p=0.045)。
■ICS治療にもかかわらず難治性慢性咳嗽および持続性好酸球増多症を呈する患者において、メポリズマブは血中および喀痰中好酸球数を減少させたにもかかわらず、咳嗽の改善は示さなかった。これらの患者においては、好酸球を標的とした治療は咳嗽に影響を与えない可能性があり、咳嗽の原因として他のメカニズムが関与している可能性が高いと考えられる。
by otowelt
| 2025-11-30 00:43
| 呼吸器その他










