免疫不全がない肺炎に対する気管支肺胞洗浄
2026年 01月 05日
昔ほど「BALをおこなわなければならない」局面は多くないかもしれません。あと最近議論されていることとして、末梢気道から液体を回収しなくても、気道分泌物でもよいのではということが挙げられます(BMJ Open Respir Res. 2025 Oct 22;12(1):e003456.)。
■気管支肺胞洗浄(BAL)は、免疫不全肺炎患者の診断によく用いられるが、免疫能正常者におけるその役割については依然として議論が続いている。
■本研究では、肺炎で入院した免疫能正常患者において、BALが死亡率の低下と関連するかどうかを調査する。
■2007年から2024年に肺炎で入院した免疫能正常患者13,180人を対象に、SMCで後ろ向きコホート研究を実施した。BALを受けた患者(n = 96)は、年齢、性別、重症度スコア、併存疾患に基づく傾向スコアマッチングを使用して、対照群(n = 384)と1:4でマッチングされた。死亡率は、入院期間、炎症マーカー、アルブミン値、喫煙状況、BMIを調整し、ロジスティック回帰モデルを使用して30日、60日、90日時点で評価した。
■マッチしたコホートでは、30日死亡率は群間で有意差がなく(BAL群20.8% vs. 対照群19.5%、p = 0.886)、調整後も有意な関連は見られなかった(OR = 0.95 [0.51-1.73])。しかし、60日と90日の死亡率はBAL群で有意に高く(それぞれ39.6% vs. 24.7%、45.8% vs. 26.8%、両方ともp < 0.01)、これらの差は調整後も持続した(60日:OR = 1.74 [1.03-2.94]、90日:OR = 2.12 [1.27-3.54])。
■肺炎で入院した免疫能のある患者のこのコホートでは、BALは短期生存と関連していなかった。
by otowelt
| 2026-01-05 00:46
| 気管支鏡










