IPFに対する抗線維化薬使用は肺癌リスクを低下

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Thoraxから抗線維化薬における肺癌リスクに関する論文が出ました。ただ、おそらくこれには反対意見もあろうかと思います。




■抗線維化治療は、特発性肺線維症(IPF)患者における肺癌リスクを低下させる可能性があることが示されている。本研究では、患者レベルのデータを用いて、実世界コホートにおける抗線維化治療と肺癌発症率の影響をさらに評価する。

■Mayoクリニックで2005年から2022年まで追跡調査されたIPF患者を対象とした、後ろ向き多施設コホート研究を実施した。抗線維化治療前後に肺癌を新規診断された患者を特定し、6ヶ月以上の継続治療として定義した。抗線維化治療が広く利用可能になる前の肺癌症例が含まれており、治療を受けた患者と受けなかった患者に差がある可能性があることを考慮し、治療確率逆重み付けを用いた傾向スコア分析を用いて比較群間のバランスをとった。肺癌を発症するリスク因子を探索するためにFine and Grayモデルが使用され、パラメータは部分分布ハザード比として報告された。

■IPF患者3,313名が対象となった(治療群1,161名、未治療群2,152名)。抗線維化治療後期における肺癌発症率は、治療群で低かった(100人年あたり0.34 vs 1.25、p<0.001)。IPTW後、治療群2,148名と未治療群2,167名を比較した。抗線維化治療は肺癌リスクの低下と独立して関連していた(SHR 0.36(0.16-0.82)、p=0.02)。

■抗線維化薬の使用は、IPF患者における肺癌発症リスク低下と関連していると考えられる。





by otowelt | 2026-02-07 00:42 | 肺癌・その他腫瘍

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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