非薬物療法で心不全患者の臨床予後は改善
2008年 11月 30日
適度な運動あるいは運動トレーニングは運動耐容能を増して、日常生活中の症状を改善し生活の質を高めることが明らかとなっている(Eur Heart J 1998; 19: 466-75)。
AHA2008でもHF-ACTION (Efficacy and safety of exercise training as a treatment modality in patients with chronic heart failure: Results of a randomized controlled trial investigating outcomes of exercise training)で同様の言及がなされている。
Effect of Moderate or Intensive Disease Management Program on Outcome in Patients With Heart Failure Coordinating Study Evaluating Outcomes of Advising and Counseling in Heart Failure (COACH)
珍しい研究結果だが、その名のとおりCOACHスタディと呼ばれている。
Tiny Jaarsma医師主導で行われた。
食事運動なんていうけど、アウトカムを改善させるエビデンスあるの!?
というのが研究動機。
食事や運動といった非薬物治療を遵守することが、死亡率などのアウトカムを
どう変化させるかといいう論文。
非遵守群では死亡率と心不全による再入院のリスクが有意に上昇していた(それぞれHR=1.44、p=0.03、HR=1.52、p=0.012)。また、非遵守群は遵守群に比べ心不全による入院日数がより長かった(100.4days vs 51.7days、p=0.005)。
by otowelt
| 2008-11-30 18:48
| 内科一般