エリスロマイシンによるCOPD急性増悪予防効果

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Terence A. R. Seemungal, Tom M. A. Wilkinson, John R. Hurst, Wayomi R. Perera, Ray J. Sapsford, and Jadwiga A. Wedzicha Long-term Erythromycin Therapy Is Associated with Decreased Chronic Obstructive Pulmonary Disease Exacerbations  Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2008; 178: 1139-1147

中等症~重症のCOPD患者(平均%FEV1 49%)にエリスロマイシン250mgを1日2回投与し、12ヶ月間の急性増悪の頻度などを対照群を比較した試験。
マクロライド少量持続投与はCOPD患者の急性増悪の頻度と持続期間を有意に減少させたという結果が出た。ウイルス感染の予防効果??

これも最近の論文だが、アジスロマイシンが肺胞マクロファージの貪食能を増加させたとの報告(Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2008; 178: 139-148.)もある。

antibiotic effectとは別の経路からの予防効果と現在は考えられているらしい。
by otowelt | 2008-12-11 14:22 | 気管支喘息・COPD

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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