ICUの全死亡率に対するMRSA菌血症の寄与
2009年 01月 08日
ICUとMRSAは切っても切れない関係。
ICUなどのMRSA感染症のリスクの高い領域では、入院患者の保菌率と
感染症患者の発生率に相関があり、保菌検査は一定の意義を持つ。
(改訂された標準予防策、インフェクションコントロール、2004;13:520-522.)
保菌率が上昇している場合、感染対策を実行する。
Contribution of acquired meticillin-resistant Staphylococcus aureus bacteraemia to overall mortality in a general intensive care unit.
Journal of Hospital Infection (2008) 70, 223-227
上記論文では、MRSA菌血症発生率はICU在室期間の延長に従って上昇し、
25日以上ICUに在室した198例の死亡率37.9%に対するMRSA菌血症の寄与は
3.1%(95%CI 1.1~5.7%)と推定された。
長期在室している患者の初期のMRSA保菌予防の重要性が考察されている。
by otowelt
| 2009-01-08 23:17
| 感染症全般