NSCLCセカンドラインにおいて、エルロチニブにベバシズマブ併用でPFSが延長
2009年 02月 12日
ATLAS試験でも、タルセバ+アバスチン > タルセバalone の結果
Phase III Study Showed Tarceva in Combination With Avastin as First-Line Maintenance Therapy Improved Progression-Free Survival in Advanced Lung Cancer
●BeTa Lung試験
進行非小細胞肺癌のセカンドライン療法として、ベバシズマブとエルロチニブを
併用投与すると、エルロチニブの単独投与に比べて、無増悪生存期間が延長、
奏効率も向上することが確認された。
全生存期間については統計学的に有意な延長は認められなかった。
●ATLAS試験(AVF3671g)
ATLAS試験は、データ安全性監視委員会の勧告に基づいて早期中止された。
プラセボとベバシズマブを併用したグループに比べ、エルロチニブ+ベバシズマブ群
の無増悪生存期間が有意に長いことを明らかにした。
また予備的に行われた安全性評価では、有害事象についても新たな問題を認めず
過去に行われたエルロチニブ、ベバシズマブに関する臨床試験で見られたと同程度。
ATLASは、二重盲検の無作為化試験として複数国の医療機関で行われた。
局所進行、再発、または転移性のNSCLC患者1157人を登録。ベバシズマブに
関するこれまでの臨床試験では、脳への転移がある患者、肺以外の場所に
扁平上皮性の腫瘍が存在する患者、抗凝固薬を使用している患者はしばしば除外
されてきたが、今回はそれらの患者も対象に含まれている。
by otowelt
| 2009-02-12 16:27
| 肺癌・その他腫瘍