ICU敗血症において、ピペラシリンのボーラス投与の方が持続点滴より血清濃度が高い
2009年 02月 24日
Critical Care Medicine:Volume 37(3)March 2009pp 926-933
Piperacillin penetration into tissue of critically ill patients with sepsis-Bolus versus continuous administration?
今週のCrit Care Med。
敗血症におけるピペラシリンの投与について、
ボーラス点滴がいいのか持続点滴がいいのかという論文。
目的:
敗血症におけるピペラシリン投与では、days1、2にボーラスで
投与することがあり、これが他の投与法より有用であるかどうかはわかっていない。
Prospective randomized controlled trialで考察。
患者:
918床ある病院のICU(18床)でおこなわれた。
13人の患者がピペラシリン/タゾバクタムによる治療が妥当と思われた。
このデータについて考察。
介入:
ピペラシリン/タゾバクタムは、持続点滴が6人、ボーラスが7人。
血清濃度は、day1とday2に測定された。
結果:
平均ピペラシリン血清濃度(day1, day2)は、ボーラス群で有意に高かった。
(8.9 vs. 4.9 mg/L; p = 0.078)(16.6 vs. 4.9 mg/L; p = 0.007)
組織濃度は、day1,day2も特に大きな違いはみられなかった。
(infusion group 2.4 mg/L vs. bolus group 2.2 mg/L; p = 0.48)
(infusion group 5.2 mg/L vs. bolus group 0.8 mg/L; p = 0.45)
結果:
ボーラス点滴のピペラシリンの方が血清濃度が高い。(組織濃度は差がない)
結局MICによるわけだが・・・・
ゾシンのホームページ(http://medical.taishotoyama.co.jp/zosyn/index.html)
4.5g1日3回が実現できたのは大きいかもしれない。重症なら1日4回。
PIPCで12gなので、治療する側としても嬉しいところである。
Piperacillin penetration into tissue of critically ill patients with sepsis-Bolus versus continuous administration?
今週のCrit Care Med。
敗血症におけるピペラシリンの投与について、
ボーラス点滴がいいのか持続点滴がいいのかという論文。
目的:
敗血症におけるピペラシリン投与では、days1、2にボーラスで
投与することがあり、これが他の投与法より有用であるかどうかはわかっていない。
Prospective randomized controlled trialで考察。
患者:
918床ある病院のICU(18床)でおこなわれた。
13人の患者がピペラシリン/タゾバクタムによる治療が妥当と思われた。
このデータについて考察。
介入:
ピペラシリン/タゾバクタムは、持続点滴が6人、ボーラスが7人。
血清濃度は、day1とday2に測定された。
結果:
平均ピペラシリン血清濃度(day1, day2)は、ボーラス群で有意に高かった。
(8.9 vs. 4.9 mg/L; p = 0.078)(16.6 vs. 4.9 mg/L; p = 0.007)
組織濃度は、day1,day2も特に大きな違いはみられなかった。
(infusion group 2.4 mg/L vs. bolus group 2.2 mg/L; p = 0.48)
(infusion group 5.2 mg/L vs. bolus group 0.8 mg/L; p = 0.45)
結果:
ボーラス点滴のピペラシリンの方が血清濃度が高い。(組織濃度は差がない)
結局MICによるわけだが・・・・
ゾシンのホームページ(http://medical.taishotoyama.co.jp/zosyn/index.html)
4.5g1日3回が実現できたのは大きいかもしれない。重症なら1日4回。
PIPCで12gなので、治療する側としても嬉しいところである。
by otowelt
| 2009-02-24 14:10
| 集中治療