経口ステロイドに抗菌薬を併用すると、COPD急性増悪の発症と死亡率を軽減する
2009年 02月 25日
ERJには登録していないためアブストラクトしか読めないので
何の抗菌薬を使ったのかわからない・・・・
そしてどのくらいの期間抗菌薬を使ったのかも。
Reduced risk of next exacerbation and mortality associated with antibiotic use in COPD
Eur Respir J 2009 33: 282-288
デザイン:
経口ステロイドあるいは、経口ステロイド・抗菌薬による治療後の
COPD急性増悪のリスクについて評価したコホート研究。
方法:
50歳以上のCOPD患者を登録。
少なくとも1回以上の急性増悪を経験しており、経口ステロイドあるいは
経口ステロイド・抗菌薬を投与されていることが条件。
2回目あるいは3回目の増悪について評価した。
結果:
842人が1回以上の急性増悪を経験している。
1回目の増悪から2回目の増悪までの期間は、
ステロイド群、ステロイド・抗菌薬群で差はみられなかった。
しかしながら、2回目から3回目の増悪期間は、
ステロイド群189日 VS ステロイド・抗菌薬群258日であった。
ステロイドと抗菌薬の併用による保護的な効果は、
最初の3か月と考えられる。(HR0.72, 95%CI 0.62–0.83)
死亡率はステロイド・抗菌薬併用群で有意に低かった。
結論:
経口ステロイドに抗菌薬を加えることで、COPD急性増悪の頻度を
減らすことができる。これにより死亡率も減少する。
by otowelt
| 2009-02-25 18:16
| 気管支喘息・COPD