活性化プロテインCは重症敗血症の死亡率を改善させない
2009年 03月 01日
Human recombinant activated protein C for severe sepsis.
Cochrane database sys rev 2008
は、sepsis survival campaign2008より以後に考察された
システマティックレビューである。
これは、活性化プロテインCの4つのランダム化試験のレビューであり、
活性化プロテインC VS プラセボの試験である。
28日後の死亡率をプライマリエンドポイントに設定したところ、
有意差はみられなかっただけでなく、逆に活性化プロテインCは
出血のリスクを高める可能性がある。
sepsis survival campaign2008では、活性化プロテインCは
基本的に有用性を前面に押し出している。
これはPROWESS試験の結果によるものである。
Efficacy and safety of recombinant human activated protein C
for severe sepsis. N Engl J Med 2001; 344:699.
2008ガイドラインの内容は、
・重症患者(APACHEⅡ25 点以上、敗血症による多臓器不全、
敗血症性ショック、敗血症によるARDS)で出血に関する
絶対禁忌がない患者に対してrhAPC の投与が推奨される
というものである。
まだ決着はつかぬ、といったところでよいだろうか??
by otowelt
| 2009-03-01 23:18