喘息発作における救急車ユーザーは、コンプライアンスがもともと悪い傾向
2009年 03月 03日
Emerg Med Jより、喘息患者の救急車使用についての論文。
観点が面白かったので、アブストラクトだけ読んでみた。
The health behaviour and clinical characteristics of ambulance users with acute asthma.
Emerg Med J 2009; 26: 187-192
目的:
喘息患者で、救急車を使っている患者とウォークインで来る患者との違いを考察。
方法:
2か所以上の救急部に救急車で搬送された喘息患者をレトロスペクティブに考察。
生活スタイルや、健康リスク、臨床的な違い、1秒量、入院率、重症度、処方内容、
精神的側面をエンドポイントとした。
結果:
142人が登録。26%がambulance serviceを使っていた。
救急車ユーザーは、ウォークインで来る患者よりも、
高齢で(40 vs 32 years, p<0.05)、
その後のフォローに来ない傾向にあった(OR 2.93, 95% CI 1.16-7.37)。
ウォークインの患者は、教育レベルが高かった(OR 4.36, 95%CI 1.11-17.09)。
結論:
喘息発作における救急車ユーザーは、高齢で教育水準が低い傾向にあった。
・・・・・・・・ここの教育educationというのは、コンプライアンスと同義だと思われる。
救命センターで当直をしていた時、喘息+救急車といえば
精神科疾患を持っていたり、喘息のコンプライアンスが悪かった人が多かった。
by otowelt
| 2009-03-03 12:09
| 気管支喘息・COPD