術前貧血は術後死亡率上昇のリスクである
2009年 03月 16日
術前貧血は術後死亡率上昇のリスクであるという論文。
Risk Associated with Preoperative Anemia in Noncardiac
Surgery. Anesthesiology 2009; 110:574–81.
背景:
術前の貧血は輸血の観点からも重要であり、
非心臓術後の副次的アウトカムに関連していると言われている。
この研究の目的は、術前貧血がどのように術後の死亡率と関連しているか
を調べるものである。
方法:
データはレトロスペクティブに7759人の非心臓手術患者を
University Health Networkから集めた。
術前貧血は、ヘモグロビンが女性で12.0g/dl以下、男性で13.0g/dl以下と定義。
結果:
術前貧血については特に男女差はなかった。
(39.5% for men and 39.9% for women)
しかしながら、オッズ比は術後5倍に上昇。
死亡率も上昇した。(OR 2.36; 95%CI,1.57–3.41)

結論:
貧血は周術期患者における死亡率上昇の独立因子である。
by otowelt
| 2009-03-16 15:44
| その他