肺血症患者で、ウリナスタチンにチモシンα1を併用すると生存改善の可能性
2009年 03月 17日
J Intensive Care Medより。
チモシンα1についての話題。
チモシンα1は、胸腺組織で産生される胸腺因子の一つで、
免疫機能の維持に重要な役割を果たしているT細胞の
分化誘導作用を有するポリペプチドである。
A New Immunomodulatory Therapy for Severe Sepsis: Ulinastatin Plus Thymosin α1.
J Intensive Care Med 2009 24: 47-53
目的:
肺血症患者においてウリナスタチンにチモシンα1を併用した
免疫調節療法の効果について調べる。
方法:
56人の敗血症患者を治療群とプラセボ群にランダム化。
Acute Physiology and Chronic Health Evaluation II scores、
臨床データ、リンパ球分画、免疫インデックス、凝固系データが
ICU入院3,8,28日目に採血された。
結果:
治療群は78%が累積生存。プラセボは60%であった。この結果の違いは、
Acute Physiology and Chronic Health Evaluation II scores
とリンパ球、凝固系、サイトカインレベルの早期改善がみられたためと思われる。
結論:
肺血症患者においてウリナスタチンにチモシンα1を併用した
免疫調節療法では、生存率の改善がみられる可能性があるため
臨床試験の実施がのぞまれる。
チモシンα1についての話題。
チモシンα1は、胸腺組織で産生される胸腺因子の一つで、
免疫機能の維持に重要な役割を果たしているT細胞の
分化誘導作用を有するポリペプチドである。
A New Immunomodulatory Therapy for Severe Sepsis: Ulinastatin Plus Thymosin α1.
J Intensive Care Med 2009 24: 47-53
目的:
肺血症患者においてウリナスタチンにチモシンα1を併用した
免疫調節療法の効果について調べる。
方法:
56人の敗血症患者を治療群とプラセボ群にランダム化。
Acute Physiology and Chronic Health Evaluation II scores、
臨床データ、リンパ球分画、免疫インデックス、凝固系データが
ICU入院3,8,28日目に採血された。
結果:
治療群は78%が累積生存。プラセボは60%であった。この結果の違いは、
Acute Physiology and Chronic Health Evaluation II scores
とリンパ球、凝固系、サイトカインレベルの早期改善がみられたためと思われる。
結論:
肺血症患者においてウリナスタチンにチモシンα1を併用した
免疫調節療法では、生存率の改善がみられる可能性があるため
臨床試験の実施がのぞまれる。
by otowelt
| 2009-03-17 14:13
| 集中治療