NSCLCセカンドラインにおけるドセタキセルの発熱性好中球減少症の頻度は6%
2009年 03月 19日
非小細胞肺癌(NSCLC)におけるセカンドラインは
文句なしにドセタキセルが第一選択であろう。
発熱性好中球減少症がどのくらいの頻度で起こるのかを
調べる研究が出た。
The risk of febrile neutropenia in patients with non-small-cell lung cancer treated with docetaxel:a systematic review and meta-analysis.
Br J Cancer 2009;100:436-441.
方法:
ドセタキセルによるNSCLCのセカンドラインにおける
発熱性好中球減少(FN)の発生頻度について、
システマティックレビューおよびメタアナリシスにより検討した。
前治療歴のある患者に承認用量のドセタキセルが使用され、
FNの発生頻度が報告されている既発表の試験を検索し、解析対象とした。
結果:
1回以上のFNエピソードを経験した患者比率をメタアナリシスにより評価。
患者1,609例を含む13試験についての統合ランダム効果メタアナリシスで、
ドセタキセル投与中に1回以上のFNエピソードを経験した患者の比率は
5.95%(95%CI 4.22-8.13)であった。G-CSFの予防的投与が
容認された試験、あるいは第II相試験と第III相試験との間には有意差はなし。
ドセタキセルによるFNの発生頻度は、無作為比較試験のエビデンスでは約6%で、
これは化学療法レジメンの選択に際して考慮すべき重要な要素になると考えられた。
by otowelt
| 2009-03-19 02:49
| 肺癌・その他腫瘍