naftidrofurylは間欠性跛行の歩行を改善する
2009年 03月 22日
間欠性跛行とは、一定距離を歩行後に下肢に疼痛を感じ、
休むことにより痛みが軽減することである。
医学生の頃、閉塞性動脈硬化症 (ASO)、Burger病(TAO)、
腰部脊柱管狭窄などが鑑別疾患として挙がっていたものだ。
NSAIDsなんかではなかなかよくならないことが多いので
疼痛管理の面では非常にやっかいになることもしばしばある。
naftidrofuryl(パラクシレン錠)の有効性についてのメタアナリシスが
BMJから出ていた。
Naftidrofuryl for intermittent claudication: meta-analysis based on individual patient data. BMJ 2009;338:b603
目的および方法:
naftidrofuryl(パラクシレン錠)とプラセボを比べて、
間欠性跛行のメタアナリシスを行った。
Double blind, randomised controlled試験で、
痛みなしで歩ける距離を測定したものである。
治療成功の定義は、最低でも50%以上の歩行改善とする。
結果:
1266人の患者をランダム化。
naftidrofurylのプラセボと比べた歩行改善は
距離として1.37倍 (95% CI 1.27 to 1.49)であった。
奏効率はの違いは22.3% (95% CI 17.1% to 27.6%)で
6ヶ月間の症状軽快のNNTは4.48 (95% CI 3.62 to 5.85)。

結論:
このメタアナリシスの結論として、プラセボに比べてnaftidrofurylは
間欠性跛行に対して臨床的に意味のある歩行改善を示す。
by otowelt
| 2009-03-22 02:28
| 内科一般









