Mycobacterium xenopiの治療と予後について
2009年 03月 30日
Mycobacterium xenopiは、1959年に南アフリカのカエル(Xenopus laevis)から発見された。
この抗酸菌は、発育がおそいとされている。
Mycobacterium xenopiのアウトブレイクは
汚染水と関連しており、院内でも水回りが重要である。
Mycobacterium xenopiは、配水管設備で形成される
バイオフィルムと相互作用があり、
自由生活性Acanthamoeba属に寄生する。
Thoraxより、Mycobacterium xenopiについての論文。
Mycobacterium xenopi pulmonary infections: a multicentric retrospective study of 136 cases in north-east France.
Thorax 2009; 64: 291-296.
背景:
低い頻度だが、Mycobacterium xenopiの肺感染症は起こりうる。
レトロスペクティブにこれらの予後について考察した。
方法:
M xenopi に感染(1997年ATS/IDSA criteriaに合致したもの)した患者を
有する13病院を北フランスで検索。臨床的、画像的、細菌学的な予後について考察。
結果:
136人の患者が登録。12人だけが合併症を持たない患者であった。
3種類の疾患群にわけられる、すなわち
(1)古典的な空洞を肺に有するもの(n = 39, 31%)
(2)孤立陰影で免疫不全がないもの(n = 41, 33%)
(3)急性の陰影で免疫不全を有するもの(n = 45, 36%)
56人がいかなる治療も受けなかった。
一方80人の患者が1st-lineでリファマイシン(87.5%)、エサンブトール(75%)、
イソニアジド(66.2%)、クラリスロマイシン(30%)、フルオロキノロン(21%)を使用。
36ヶ月フォローで、80人(69.1%)が死亡。median survivalは16ヶ月であった。
独立予後因子として、急性浸潤影は予後不良(HR2.6, p = 0.001)であった。
またリファマイシンを含むレジメンは防御に効果を発揮したと思われる。
(HR 0.325, p = 0.006)
クラリスロマイシンを含むレジメンは予後を改善しなかった。
結論:
近年のガイドラインとは相反して、この研究によれば
陰影のタイプによって予後が異なることがわかった。
予後をよくするためには、Mycobacterium xenopi感染は
リファマイシンを含むレジメンで治療されるべきであると考えられる。
クラリスロマイシンについては再評価が必要である。
by otowelt
| 2009-03-30 06:13
| 抗酸菌感染症









