2010年 05月 03日 ( 2 )

特発性肺線維症(IPF)と肺癌

 IPFに肺癌が合併する頻度は、5%前後と言われている。
                 J Surg Oncol. 2001;76:53-57.
                 肺癌.2007;47:849-854.


 高齢男性、そして喫煙者に多く認められると言われており、
 組織型は35~46%が扁平上皮癌である。
                 Eur Respir J. 2001;17:1216-1219.

 間質性肺炎の肺野末梢で扁平上皮化生が多く認められていることから
 喫煙が原因の炎症が肺野末梢で遷延し発癌に寄与していると考えられている。

 過去の報告では切除例の約20%において術後IPFの増悪が見られている。
                  日本外科学会雑誌.2004;105:757-762.

 IPF診断のための肺生検での増悪は2.6%程度であるのに対し、
 肺全摘術では術後に急性間質性肺炎を高率に発症しており、
 高侵襲手術ほどIPFが増悪しやすいことが予想される。
                Eur J Cardiothorac Surg.2006;30:657-662.
                J Thorac Cardiovasc Surg. 2008;136:1357-1363.

by otowelt | 2010-05-03 17:06 | 肺癌・その他腫瘍

タルセバメンテナンスが欧州委員会で認可

2010年4月29日、エルロチニブが、NSCLC患者において
白金系抗癌剤によるファーストラインを受け安定状態となった後の
メンテナンス療法として欧州委員会によって承認された。

SUTURN試験についてはSUTURN試験概要:タルセバの役割を参照。

主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)は、プラセボ群に比べてエルロチニブ群で
47%の改善が認められ、全生存期間(OS)もエルロチニブ群で39%改善した。

SATURN: A double-blind, randomized, phase III study of maintenance erlotinib versus placebo following nonprogression with first-line platinum-based chemotherapy in patients with advanced NSCLC.
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by otowelt | 2010-05-03 13:38 | 肺癌・その他腫瘍