2011年 01月 13日 ( 2 )

クラビット点滴静注バッグの発売

第一三共のサイト
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/003877.htmlより

●ニューキノロン系注射用抗菌製剤「クラビット(R)点滴静注バッグ500mg/100mL・点滴静注500mg/20mL」発売のお知らせ
 第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、日本国内において、ニューキノロン系注射用抗菌製剤「クラビット®点滴静注バッグ500mg/100mL・点滴静注500mg/20mL」(一般名:レボフロキサシン水和物、製造販売承認取得日:2010年10月27日、薬価基準収載日:2010年12月10日)を発売しましたのでお知らせします。
 クラビット点滴静注・点滴静注バッグは、PK-PD理論に則った1日1回投与製剤で、ペニシリン系薬、セフェム系薬、またはカルバペネム系薬では治療が困難な非定型菌にも優れた抗菌力を有しており、特に呼吸器感染症の治療に適したニューキノロン系抗菌薬を表す「レスピラトリーキノロン」に該当します。クラビットは、120の国または地域で承認されており、世界で高い評価を得ています。
 日本においては1993年12月に100mg経口製剤を発売し、2009年7月には、500mg経口製剤を発売し、現在ではPK-PD理論に則った 500mgの1日1回投与法が普及しています。今回、点滴静注製剤を追加することで治療の選択肢を拡大できるものと確信しています。当社は長く感染症治療の向上に貢献できる薬剤に育成すべく、本剤の普及に取り組んでいきます。

by otowelt | 2011-01-13 13:15 | 感染症全般

子宮摘出は腎細胞癌のリスクを上昇させる

oncologistとしては知っておきたい知識である。

Risk of Renal Cell Carcinoma After Hysterectomy
Arch Intern Med. 2010;170(22):2011-2016


背景:
 子宮摘出術は、婦人科で行われる手術の中で最も多いとされている。
 良性疾患での子宮摘出術が腎細胞癌リスク上昇に関係するとされているが、
 質の高い研究に由来する情報は少ない。

方法:
 子宮摘出術が腎細胞癌リスクに与える影響を検証するため、
 スウェーデンの医療記録databaseから情報を抽出。
 入院登録と癌登録データと照らし合わせ、1973年1月1日~
 2003年12月31日までに子宮摘出術を受けたすべての女性を抽出した。

結果:
 良性疾患により子宮摘出術を受けたのは184945人であった。
 また、対照として657288人を検証。
 死亡、腎細胞癌、尿管癌(腎盂尿管癌)、膀胱癌、その他の原発癌
 の診断までそれぞれを追跡した。
 子宮摘出群では2061556人年の追跡で357人(0.20%)、
 対照群では7631824人年の追跡で995人(0.15%)が、腎細胞癌と診断。
 腎細胞癌の粗罹患率は、子宮摘出術を受けた女性において10万人年あたり
 17.4、対照群で13.1であった。生年、摘出術時の居住地域で調整した
 HRは1.50(95%CI1.33-1.69)となった。 
 腎臓癌リスクが最も高かったのは、44歳以下で子宮摘出術を受けた女性の
 術後10年間であった(HR2.36、1.49-3.75)。
 子宮摘出術の術式については、腹式子宮全摘術を受けた患者
 (対照群と比較したHR1.51、1.31-1.74)で最も高かった。
 一方、膣式子宮摘出術を受けた患者では低く、リスク上昇は有意ではなかった。
 (HR0.75、0.45-1.23)。腹腔鏡を用いた子宮摘出術は症例不足であった。

結論:
 良性疾患による子宮摘出が腎細胞癌リスクを有意に上昇させる。
 若年時の子宮摘出術はそのリスクをさらに上昇させる。

by otowelt | 2011-01-13 05:21 | 肺癌・その他腫瘍