エコーガイド下鎖骨下静脈カテーテル挿入法は、ランドマーク法より優れている
2011年 06月 26日
感染の面からは鎖骨下が一番良いとされているが、
鎖骨下アプローチがキライという人も実は多い。
理由は、血管の走行が頭で構築しにくいからだと思う。
個人的にも大腿や内頚よりは成功率が低いので、エコーを使うようにしている。
Real-time ultrasound-guided subclavian vein cannulation versus the landmark method in critical care patients: A prospective randomized study
Crit Care Med 2011; 39:1607–1612
目的:
鎖骨下静脈へのカニューレ挿入は、さまざまな合併症を起こす可能性がある。
われわれは、リアルタイムエコーガイド下鎖骨下静脈CV挿入と
従来のランドマーク法による挿入法を集中治療患者において比較した。
デザイン・セッティング:
プロスペクティブランダム化試験、三次医療センターのICU
患者:
463人の人工呼吸装着患者で、ISRCTN試験登録患者をランダムに割りつけ
(ISRCTN-61258470)
インターベンション:
われわれはエコーガイド下の鎖骨下静脈への中心静脈カニューレ
挿入(200人)と、ランドマーク法(201人)を比較した。
※infraclavicular needle insertion point in all cases
カテーテル挿入は、緊急的ではないICUでの挿入とした。
ランダム化はコンピューターによる。
結果:
挿入におけるリスク因子について差はみられなかった。
鎖骨下静脈挿入は、エコーガイド下法の場合100%の患者で達成できた
ものの、ランドマーク法の場合87.5%で達成できた(p < .05)。
アクセス時間は、エコーガイド下のほうがよかった(p<.05)。
ランドマーク法の場合、動脈穿刺と血腫が5.4%にみられ、血胸4.4%、
気胸4.9%、腕神経叢障害2.9%、横隔神経障害1.5%、
心タンポナーデ0.5%がみられた(p<.05)。カテーテルの留置ミスは
両群とも差はみられなかった。
結論:
エコーガイド下の鎖骨下静脈カテーテル挿入は、
集中治療患者においてランドマーク法よりも有意に優れており
標準法の選択肢にすることがのぞましい。
鎖骨下アプローチがキライという人も実は多い。
理由は、血管の走行が頭で構築しにくいからだと思う。
個人的にも大腿や内頚よりは成功率が低いので、エコーを使うようにしている。
Real-time ultrasound-guided subclavian vein cannulation versus the landmark method in critical care patients: A prospective randomized study
Crit Care Med 2011; 39:1607–1612
目的:
鎖骨下静脈へのカニューレ挿入は、さまざまな合併症を起こす可能性がある。
われわれは、リアルタイムエコーガイド下鎖骨下静脈CV挿入と
従来のランドマーク法による挿入法を集中治療患者において比較した。
デザイン・セッティング:
プロスペクティブランダム化試験、三次医療センターのICU
患者:
463人の人工呼吸装着患者で、ISRCTN試験登録患者をランダムに割りつけ
(ISRCTN-61258470)
インターベンション:
われわれはエコーガイド下の鎖骨下静脈への中心静脈カニューレ
挿入(200人)と、ランドマーク法(201人)を比較した。
※infraclavicular needle insertion point in all cases
カテーテル挿入は、緊急的ではないICUでの挿入とした。
ランダム化はコンピューターによる。
結果:
挿入におけるリスク因子について差はみられなかった。
鎖骨下静脈挿入は、エコーガイド下法の場合100%の患者で達成できた
ものの、ランドマーク法の場合87.5%で達成できた(p < .05)。
アクセス時間は、エコーガイド下のほうがよかった(p<.05)。
ランドマーク法の場合、動脈穿刺と血腫が5.4%にみられ、血胸4.4%、
気胸4.9%、腕神経叢障害2.9%、横隔神経障害1.5%、
心タンポナーデ0.5%がみられた(p<.05)。カテーテルの留置ミスは
両群とも差はみられなかった。

エコーガイド下の鎖骨下静脈カテーテル挿入は、
集中治療患者においてランドマーク法よりも有意に優れており
標準法の選択肢にすることがのぞましい。
▲ by otowelt | 2011-06-26 08:48 | 集中治療