2012年 08月 16日 ( 2 )

侵襲性アスペルギルス症の診断におけるBAL中ガラクトマンナンのメタアナリシス

Mingxiang Zou, et al.
Systematic Review and Meta-Analysis of Detecting Galactomannan in Bronchoalveolar Lavage Fluid for Diagnosing Invasive Aspergillosis
PLoS ONE 7(8): e43347. doi:10.1371/journal.pone.0043347


背景:
 気管支肺胞洗浄(BAL)におけるガラクトマンナンアッセイは、侵襲性アスペルギルス症の診断に使われてきた。われわれは、BAL中のガラクトマンナンの診断精度を推定検証した。

方法および結果:
 侵襲性アスペルギルス症におけるBAL中のガラクトマンナンアッセイのシステマティックレビューを30試験で実施した。PubMed、CBM (China Biological Medicine Database)データベースによって2012年2月までの試験を検索した。診断オッズ比とサマリーROCをそれぞれのカットオフ値で構築した。加えて、感度、特異度、陽性尤度比、陰性尤度比が算出された。QUADAS-2は以下の通り。
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 30試験はメタアナリシスに組み込まれた。provenあるいはprobable侵襲性アスペルギルス症の診断において、カットオフ値0.5でのBAL中ガラクトマンナンの診断オッズ比、感度、得意度、陽性尤度比、陰性尤度比は、それぞれ52.7 (95% CI 31.8–87.3), 0.87(95% CI 0.79–0.92), 0.89 (95% CI 0.85–0.92), 8.0 (95% CI 5.7–11.1) 0.15 (95% CI 0.10–0.23)であった。サマリーROCは0.94 (95% CI 0.92–0.96)であった。カットオフ値0.5と比較して、カットオフ値1.0では高い診断オッズ比、特異度、陽性尤度比がみられ、感度と陰性尤度比は同等であった。そのため、カットオフ値は1.0が望ましいと考えられた。BAL中ガラクトマンナンと比較して、血清ガラクトマンナンは感度が低く、特異度は高かった。PCRは感度が低く、特異度は同等であった。
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結論:
 適切なカットオフ値1.0の場合、BAL中ガラクトマンナンアッセイはPCRや血清ガラクトマンナンと比較して高い感度が得られた。BAL中ガラクトマンナンアッセイは、provenあるいはprobable侵襲性アスペルギルス症の診断に有用と考えられる。

by otowelt | 2012-08-16 11:43 | 感染症全般

喘息既往のある妊娠女性が飲酒をすると子供アトピー性皮膚炎のリスクが上昇

Charlotte Giwercman Carson, et al.
Alcohol Intake in Pregnancy Increases the Child's Risk of Atopic Dermatitis. The COPSAC Prospective Birth Cohort Study of a High Risk Population
PLoS ONE 7(8): e42710. doi:10.1371/journal.pone.0042710


背景:
 アトピー性皮膚炎は、先進国において最近の10年で4倍に増加した。これはライフスタイルに伴う環境因子の変化が重要な役割と果しているものと考えられる。アルコール消費量がアトピー性皮膚炎の増加と関連しているかもしれないと考えられてきた。

目的:
 妊娠中のアルコール摂取が子供の初期7年間におけるアトピー性皮膚炎の発生に与える影響を解析する。

方法:
 COPSACコホートは、プロスペクティブコホート試験であり、母親が喘息の病歴を持つ411人の小児を7年間追跡したものである。半年に1度、あるいはアトピー性皮膚炎が悪化したときには来院してもらうようにした。
 飲酒は次のように定義:minimum one unit of alcohol pr. week in minimum one of the 3 trimesters.

結果:
 411人の小児のうち177人が7歳までにアトピー性皮膚炎なっていた。妊娠中のアルコール摂取は有意にそのリスクであった(HR 1.44, 95% CI 1.05–1.99 p = 0.024)。喫煙や母親の教育、母親のアトピー性皮膚炎の既往によって補正したあとであっても、結果は変わらなかった。
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limitations:
 全ての母親が喘息を有しているため、ハイリスクコホートとしての選択バイアスが挙げられる。

結論:
 喘息の既往のある妊娠した女性がアルコールを接種することは、有意に子供の7歳までのアトピー性皮膚炎発症リスクを増加させる。

by otowelt | 2012-08-16 06:14 | 気管支喘息・COPD