2013年 08月 26日 ( 2 )

Facebookは幸福感を減少させるかもしれない

Facebookは幸福感を減少させるかもしれない_e0156318_16443331.jpg すいません、一応論文を読んでみましたが読む気が無くなるくらい内容が難しすぎたので、分かる範囲の概要だけご紹介します。私もFacebookのアカウントは持っていますが、幸福感が減弱するほどFacebookを気にかけている人はそんなに多くないと思います。

Kross E, et al.
Facebook use predicts declines in subjective well-being in young adults.
PLoS One. 2013 Aug 14;8(8):e69841.


背景:
 世界では5億人以上の人が、Facebookを毎日使用している。しかし、Facebookの利用が主観的な幸福感(subjective well-being)に影響を与えるかどうか不明である。

方法:
 スマートフォン(多機能携帯電話)とFacebookのアカウントを持っている若年ボランティア82人を登録した。彼らに対して、2週間にわたってFacebookの使用が主観的幸福感に与える影響について5回/日のテキストメッセージを送信した。主観的幸福感は2種類の内容で評価した。すなわち、人々が日常生活のその瞬間をどのように考え、感じ、行動するか、およびその生活に満足しているかというものである。テキストメッセージには次の5つの質問が含まれていた。
 1.今あなたはどんな気分ですか?
 2.今あなたは不安はありますか?
 3.今あなたは孤独を感じていますか?
 4.前回の質問から今までの間に何回Facebookを使いましたか?
 5.前回の質問から今までの間に何回他人と直接交流しましたか?

インセンティブは20ドルで、抽選でiPAD2をプレゼントすることとした(なぜ抽選!?)。対象者の時点T2における情緒的な幸福(affective well-being)を、時点T1からT2の間のFacebookの使用で予測する階層回帰モデルを用いた。

結果:
 T2における幸福感は、T1からT2の間にfacebookを使用しているときに低くなった。Facebookの使用頻度が高まるほど、感情の低下が大きくなった。研究の開始前と終了後に人生満足度レベルについても質問したが、Facebookを多く使った人ほど、人生満足度の低下が大きかった。
 また、感情的に沈みがちなときにFacebookの頻度が高まるという結果は得られなかった。
Facebookは幸福感を減少させるかもしれない_e0156318_16253494.jpg
(文献より引用)

結論:
 Facebookは、表面的には貴重な情報を提供するだろう。しかしその使用は幸福を高めるわけではなく、むしろ幸福を減少させる可能性が示唆される。


by otowelt | 2013-08-26 16:48 | その他

膠原病による肺動脈性肺高血圧症に対してエンドセリン受容体拮抗薬は効果が弱いかもしれない

膠原病による肺動脈性肺高血圧症に対してエンドセリン受容体拮抗薬は効果が弱いかもしれない_e0156318_21423119.jpg 膠原病による肺動脈性肺高血圧症の治療は、基本的に通常の肺動脈性肺高血圧症と同じように“3系統”から薬剤が選ばれています。

Kuwana M, et al.
Pulmonary arterial hypertension associated with connective tissue disease: meta-analysis of clinical trials.
BMJ Open. 2013 Aug 1;3(8). pii: e003113. doi: 10.1136/bmjopen-2013-003113.


目的および方法:
 結合組織病(CTD)に合併した肺動脈性肺高血圧症(PAH)に関するスタディは少ない。そのため、適切なCTD-PAHの治療はいまだ確立されていない。
 PAHの治療およびCTD-PAHの治療に関するデータを抽出し、前者19試験(3073人)、後者9試験(678人)のメタアナリシスをおこなった。評価項目はすべて6分間歩行距離による運動耐用能であった。

結果:
 PAHの症例における平均年齢は32-55歳であり、女性は61-87%だった。CTD-PAHの症例における平均年齢は45-55歳で、女性は74-95%だった。
 ホスホジエステラーゼ5阻害薬、プロスタサイクリンはいずれのPAH症例においても有意な効果がみられたが、エンドセリン受容体拮抗薬のみ、CTD-PAHには大きな改善をもたらさなかった。PAHとの比較で、ボセンタンは14.1 m (-4.4-32.6 m) vs 39.5 m (19.5-59.6 m)、アンブリセンタンは21.7 m (2.2-41.3 m) vs 44.2 m (30.2-58.2 m) とCTD-PAH症例ではあまり効果がみられなかった。

結論:
 3系統いずれのPAH治療薬は効果的であった。しかしながら、エンドセリン受容体拮抗薬はCTD-PAHに対しては大きな効果はみられなかった。CTD-PAHに対するこれらの治療のさらなる試験が望まれる。


by otowelt | 2013-08-26 00:30 | 膠原病