2014年 05月 22日 ( 3 )

ATS 2014:目次

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 現在サンディエゴでアメリカ胸部疾患学会(ATS)の総会が開催中です。ページが複数にわたるため目次を作成します。



ATS 2014 目次
●閉塞性肺疾患
若年喫煙気管支喘息患者におけるバレニクリンの有効性
STATCOPE試験:スタチンはCOPD急性増悪を減少させない
気管支喘息における呼吸リハビリテーションの有効性
新規LABA・・・Abediterol (LAS100977)
気管支喘息に対するトリプル吸入療法(スピリーバレスピマット®+ICS/LABA)
気管支喘息発作に対する2日間のデキサメタゾンは5日間のプレドニゾンに匹敵
室温の上昇はCOPDによくない?
重症喘息に対する経口ステロイドの弊害
IGNITE統合解析・・・ウルティブロ®はプラセボ、チオトロピウムと比較して呼吸機能を改善
ウェブサイト介入はCOPD患者の運動療法に良好な効果

●びまん性肺疾患
IPFに対するピルフェニドンの効果予測にCCL-18が有用
possible UIPの臨床的特徴
DLCOと6分間歩行距離はIPFにおける死亡の予測因子
IPF急性増悪に対する遺伝子組換えトロンボモジュリンは生存率を改善
急速進行性間質性肺炎に対するPMX-DHPの有効性
INPULSIS試験:ニンテダニブはIPF患者において努力性肺活量の減少を有意に抑制
IPFに対するアセチルシステインはプラセボと差なし
血清MMP-7の増加はIPFの死亡リスクを上昇させる

●集中治療
頻呼吸、低酸素血症、低GCSではNPPV失敗の可能性が高い
ALI/ARDSに対する早期NIPPVの使用は挿管を回避できるが死亡率の改善なし
敗血症患者および患者家族に対しては十分な説明を
アメリカにおけるARDSの死亡率の変遷
重症敗血症は退院後の再入院が多い
ACROSS試験:アセトアミノフェンは重症敗血症において血清クレアチニン値を軽減

●気管支鏡
新しい手技・・・EBUS-MF(微小鉗子)を用いた生検
EBUS気管支鏡施行時の鎮静プロトコール
EBUS専用気管支鏡は経鼻挿入でも大丈夫!

●その他
呼吸困難感は死亡リスクを上昇させる
動脈穿刺時の疼痛は針の太さのせいではない、患者の不安によるもの
気管支拡張症に対する吸入抗菌薬のシステマティックレビュー
非結核性抗酸菌症に対する吸入アミカシン療法
胸腔SUVmaxが高い方が胸膜癒着術が成功しやすい
胸部レントゲンにおける悪性胸水の量が多いと予後不良





by otowelt | 2014-05-22 23:35 | 呼吸器その他

ATS2014:胸部レントゲンにおける悪性胸水の量が多いと予後不良

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M.F. Montero-Arias, et al.
Pleural Effusion Size As A Prognostic Marker In Patients With Malignant Pleural Effusion: A Retrospective Cohort Study
[Publication Number: A5485]


背景:
 悪性胸水(MPE)は腫瘍細胞が直接胸膜に浸潤することで発生し、予後を不良にさせる。複数の研究によって、その臨床的特徴や生化学的パラメータに基づいて死亡を予測することがこころみられているが、その結果は一致しないことが多い。われわれは、臨床的、生化学的、放射線学的な予後の特徴を5年におよぶレトロスペクティブ試験において検討した。

方法:
 2008年1月から2013年7月までの間、MPEと診断された患者を連続して登録した。患者の臨床データ、放射線学的特徴、生化学的解析が診療録から抽出された。患者は胸部レントゲン写真で4群に分類された。すなわち、胸水量が胸腔の25%未満、25~50%、50~75%、75%超の4群である。全生存期間がKaplan Meier法によって算出された。また、Cox比例回帰モデルによってハザード比を算出した。

結果:
 MPEのある110人の患者が登録され、72人(65%)が女性で平均年齢は61±15歳だった。59人(54%)が癌の既往があった。すべてのMPEはリンパ球が優位であり、平均胸水グルコースは108±54mg/dL, 胸水LDHは515±580UL/mL、胸水pHは7.1±0.2だった。もっともよくみられたMPEの原因は肺癌が40人(36%)で、続いて乳癌34人(31%)だった。全生存期間中央値は8.3ヶ月だった。腫瘍によって生存期間に差はみられなかった(p=0.812)。年齢、胸水pHや胸水LDHなどで分類しても予後予測因子にはなりえなかった。しかし胸水量は有意に生存期間を予測した。胸水量が25%増えるごとに死亡リスクは1.78倍上昇した(95%信頼区間1.11-2.91, p<0.001)。MPEが胸部レントゲンで胸腔の50%未満の患者はそれを上回る患者と比較して生存期間が長かった(15.7ヶ月 vs 5.7ヶ月、ハザード比1.71; 95%信頼区間1.06 – 2.78; p=0.002)。
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(Abstractより引用)

結論:
 胸部レントゲンにおけるMPEの量は有意に生存を予測する因子であった。


by otowelt | 2014-05-22 12:05 | 肺癌・その他腫瘍

ATS2014:胸腔SUVmaxが高い方が胸膜癒着術が成功しやすい

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S.S. Comert, et al.
Can The Success Of Chemical Pleurodesis Be Predicted With PET-CT?
[Publication Number: A5465]


概要:
 化学療法不応性の悪性胸水の患者63人を摂る億し、緩和的に胸膜癒着術を施行した。胸水パラメータ(外観、LDH、タンパク、アルブミン、pH)や悪性細胞の胸腔内の有無、PET/CTにおけるSUVmaxの値と胸膜癒着術の成否との関連を調べた。その結果、胸腔/胸水のSUVmaxが高い患者では有意に胸膜癒着が成功する頻度が高かった(p<0.001)。また、pHが低い方が成功率が高かった(p<0.05)。



by otowelt | 2014-05-22 00:58 | 肺癌・その他腫瘍