2017年 12月 27日 ( 1 )

血液ガス分析検査値はNPPVの失敗を予測できない

e0156318_21563989.jpg 血液ガス分析の推移で失敗を予測できるわけではなさそうです。

岩井 健一ら
血液ガス分析検査値は非侵襲的陽圧換気療法の失敗を予測できない
日集中医誌 2017;24:625-7.


概要:
 2010 年8 月から2012 年7 月の間に,当院ICUにて,NPPVを用いた呼吸管理を施行された患者を対象に,患者背景と治療予後を後方視的に調査した。NPPVを離脱した患者を「成功群」,NPPV装着後に気管挿管を伴う人工呼吸器管理を必要とした患者を「失敗群」と定義し,両群間で比較した。
 成功群96人と失敗群40人の患者背景には,診療科,NPPV装着の原因病態,APACHEIIスコア以外は差を認めなかった。失敗群でNPPV開始後の血清乳酸値が有意に高く,ICU滞在期間が有意に長く,ICU死亡率が有意に高かったが,NPPV開始後のpH,PaCO2,P/F 比に差を認めなかった
 低いpH,低いP/F比,高いPaCO2などのNPPV開始後の血液ガス分析検査上の特徴は,必ずしもNPPV失敗予測因子にならない可能性が示唆された。


by otowelt | 2017-12-27 00:11 | 集中治療