2017年 12月 28日 ( 1 )

メタアナリシス:閉塞性睡眠時無呼吸に対するCPAP療法の鼻マスクと口鼻マスクの比較

e0156318_23181522.jpg 実臨床的なメタアナリシスです。CPAPレベルが高くとも、他のアウトカムが悪化しておれば意味がないと論じています。

Rafaela G.S. Andrade, et al.
Nasal versus oronasal CPAP for obstructive sleep apnea treatment: a meta-analysis
CHEST DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.chest.2017.10.044


背景・方法:
 nasal CPAPは、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の標準的治療である。しかしながら、口鼻マスクがもっともよく現場で使用されている。この研究の目的は、鼻マスクと口鼻マスクにおけるCPAPレベル・残存AHI、CPAPアドヒアランスを比較した全てのランダム化・非ランダム化比較試験のメタアナリシスを実施することである。
 Cochrane、Medline、Web of Scienceデータベースから該当研究を抽出した。

結果:
 5つのランダム化比較試験、8つの非ランダム化比較試験が同定された(患者数4563人)。
 ランダム効果メタアナリシスでは、鼻マスクと比較して口鼻マスクのほうがCPAPレベルの高さ(Hedges’ g= -0.59, 95%信頼区間-0.82 to -0.37, p<0.001) (平均+ 1.5 cmH2O), 残存AHIの高さ (Hedges’ g= -0.34, 95%信頼区間-0.52 to -0.17, p<0.001) (+ 2.8 イベント/時)、アドヒアランスの不良(Hedges’ g= 0.50, 95%信頼区間0.21 to 0.79, p=0.001) (- 48分/晩)と関連していた。

結論:
 口鼻マスクは、鼻マスクと比較して高いCPAPレベルと関連しており、高い残存AHIおよびアドヒアランス不良とも関連していた。


by otowelt | 2017-12-28 00:35 | 呼吸器その他