2018年 01月 29日 ( 1 )

アルコール消費はARDSリスク上昇と関連

e0156318_21563989.jpg ARDSには色々なリスク因子が同定されていますが、アルコールもその1つです。
 
Evangelia Simou, et al.
The effect of alcohol consumption on the risk of ARDS. A systematic review and meta-analysis
CHEST DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.chest.2017.11.041


背景:
 成人におけるアルコール消費量とARDSリスクの関連性についてシステマティックレビューおよびメタアナリシスを行うこと。

方法:
 Medline、EMBASE、Web of Scienceからアルコール摂取量とARDS発症の関連を評価した観察研究(1985~2015年)を同定した。言語は問わなかった。メタアナリシスだけでなく、サブグループ解析をおこなった。

結果:
 17の観察研究(17万7674人)が登録された。13試験のメタアナリシスによれば、アルコール消費はARDSのリスク上昇に関連していた(オッズ比1.89、95%信頼区間1.45-2.48、I2=48%)。出版バイアスは観察されなかった(P= 0.150)。感度解析によれば、この関連性は主にアルコール乱用の影響に起因することがわかった(オッズ比1.90, 95%信頼区間1.40-2.60, 10試験)。サブグループ解析では、異質性は、患者の素因(外傷、敗血症/敗血症性ショック、肺炎)によって説明されることが分かった(P=0.003)。

結論:
 慢性アルコール摂取はARDSのリスクを上昇させる。入院患者では慢性アルコール消費のスクリーニングが必要である。


by otowelt | 2018-01-29 00:52 | 集中治療