2018年 02月 05日 ( 1 )

吸入指導とフィードバックはやればやるほどよい

e0156318_1637713.jpg 日本の場合、やはりマンパワーの問題があります。

Sulaiman I, et al.
A randomised clinical trial of feedback on inhaler adherence and technique in patients with severe uncontrolled asthma.
Eur Respir J. 2018 Jan 4;51(1). pii: 1701126.


背景:
 重症喘息において、コントロール不良は服薬アドヒアランスや吸入手技不良と関連しており、難治性にいたる可能性がある。この研究では、吸入手技に関するフィードバック介入により改善するかどうかをみた。

方法:
 重症コントロール不良喘息患者に対して、集中的教育群では繰り返して吸入薬のトレーニング・アドヒアランスや疾患マネジメンのレクチャーをおこなった。今回の介入群でも同様の介入をおこなったが、フィードバックガイド訓練を用いてさらに質を高めた。プライマリアウトカムは、吸入アドヒアランスとした。セカンダリアウトカムは、事前に規定された臨床アウトカムとした。データはITTおよびper-protocolで解析された。

biofeedback:INCAデバイスを用いてフィードバック。INCAは装着が大変ですが(ドライバーなどでこじあけないといけない)、吸入タイミングが記録されるため、アドヒアランス維持のために有効とされる電子デバイスです。
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(http://www.incadevice.com/#research)

結果:
 3ヶ月の平均アドヒアランス率は、フィードバックを加えた群で有意に高かった(ITT: n=107; 73% vs 63%; 95%信頼区間2.8%-17.6%; p=0.02)。試験終了までに、喘息は54人(38%)で臨床的に安定ないし改善がみられた。しかし、コントロール不良・アドヒアランス不良は52人(35%)、コントロール不良・アドヒアランス良好は40人(27%)いた。

結論:
 繰り返しフィードバックをおこなうことで吸入アドヒアランスは向上した。一連のプログラムにより、40人(27%)のみが難治性かつアドヒアランス良好の集団に入り、さらなる追加治療をおこなわれた。


by otowelt | 2018-02-05 00:37 | 気管支喘息・COPD