2018年 02月 08日 ( 1 )

GOLD2017の重症度A-D分類は予後予測能として不十分

 日本でも重症度分類を使うことが多くなりましたが、縦軸が非常に使いづらく、A vs C, B vs Dのはざまに落ち込む患者さんが結構います。

Anne Gedebjerg, et al.
Prediction of mortality in patients with chronic obstructive pulmonary disease with the new Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease 2017 classification: a cohort study
Lancet Respiratory Medicine、DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S2213-2600(18)30002-X

概要:
 GOLD2017では、これまでのGOLD Stage1-4と重症度分類A-Dが別々に表記されるようになりました。重症度分類A-Dの方が治療内容や予後予測に関して実臨床とマッチしていると評価されていましたが、オランダの研究で後者が否定的となりました。トラディショナルなStage1-4の方が予後をよく予測できるようです。全体の死亡率は重症度B>Cという結果でしたが、心血管系疾患による死亡は両群同等でした(症状が強いので重症度Bは心血管系リスクが高いとされていた)。苦肉の策として、GOLD1-4に重症度A-Dを付け加えて1A-4Dの16分類にすると、どうにか層別化ができたと報告していますが、どう考えても16個に分類されたCOPDなど実臨床で有用であるはずもなく。
 重症度A-Dは治療内容とヒモ付けされているので、とりあえずは予後予測には懐疑的な流れになりそうです。

e0156318_10475248.jpg

e0156318_10474021.jpg



by otowelt | 2018-02-08 00:47 | 気管支喘息・COPD