2018年 03月 14日 ( 1 )

肺病変のないサルコイドーシスの主体は皮膚サルコイドーシスであり患者背景は異なる

e0156318_11333269.jpg 肺サルコイドーシスと非肺サルコイドーシスで分類する必要性があるのかどうかは微妙な結果でしたね。

W. Ennis James, et al.
Clinical Features of Extrapulmonary Sarcoidosis without Lung Involvement
CHEST DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2018.02.003


背景:
 肺サルコイドーシスと比較すると、肺病変のないサルコイドーシスは他の免疫病理学的機序があり、異なる背景と臨床的特徴と関連しているとされている。

方法:
 アメリカの2つの大学病院において、後ろ向きに1686人の病理学的に確定されたサルコイドーシス患者を登録した。われわれは、肺サルコイドーシスの背景と臨床的表現を肺病変のないサルコイドーシス(non-pulmonary sarcoidosis:NPS)と比較した。胸部画像所見が正常で、現在の基準に照らし合わせて肺病変のない患者をNPSありとした。

結果:
 このサルコイドーシスコホートにおいてNPSに合致したのは8.3%だった。NPSは、黒人より白人に多くみられ、男性より女性に多くみられた。皮膚サルコイドーシスがもっともよくみられた病変部位で、NPS患者の約半数を占めた。皮膚病変単独は、NPSの25%にみられた。

結論:
 肺サルコイドーシスとNPS患者では、背景や性別に差異がみられた。これらの差は、NPSの主病変である皮膚サルコイドーシスと、肺サルコイドーシスの差を反映しているものと思われる。


by otowelt | 2018-03-14 00:51 | サルコイドーシス