2018年 03月 15日 ( 1 )

小児ウイルス性喘鳴に対するマグネシウム静注は無効

e0156318_1154073.png 成人喘息に対しても有効性が疑問視されています(Respirology. 2016 May;21(4):668-73. )。

重症喘息発作に硫酸マグネシウムの静注は効く?

Pruikkonen H, et al.
Intravenous magnesium sulfate for acute wheezing in young children: a randomised double-blind trial.
Eur Respir J. 2018 Feb 7;51(2). pii: 1701579.


背景:
 硫酸マグネシウムは、比較的成人に近い小児の喘息発作に効果的と言われているが、4歳未満の小児における重症ウイルス性喘鳴に対する効果は検証されていない。

方法:
 この研究では、生後4ヶ月~4歳までの61人の小児を登録した。適格基準は、初期サルブタモール治療が無効だったRDAI6点以上の重度のウイルス性喘鳴がある児とした。患児は、20分かけて硫酸マグネシウム40mg/kgの点滴あるいは生理食塩水の点滴を投与される群にランダムに割り付けられた。プライマリアウトカムは、RDAIスコアのベースラインからの変化とした。

結果:
 RDAIスコアの平均変化は、マグネシウム群で4.7±2.6点、プラセボ群で4.2±4.2点の変化だった(群間差0.5, 95%信頼区間-1.3 to 2.3, p=0.594)。

結論:
 重症ウイルス性喘鳴の小児に対する硫酸マグネシウムは無効である。


by otowelt | 2018-03-15 00:42 | 気管支喘息・COPD