2018年 04月 02日 ( 1 )

STELLAIR試験:好酸球数の高低を問わず成人重症喘息にオマリズマブが有効

e0156318_1637713.jpg ヌーカラ®とファセンラ®の登場によって混沌として参りました。

Humbert M, et al.
Omalizumab effectiveness in patients with severe allergic asthma according to blood eosinophil count: the STELLAIR study.
Eur Respir J. 2018 Mar 15. pii: 1702523. doi: 10.1183/13993003.02523-2017. [Epub ahead of print]


背景:
 オマリズマブは重症喘息の治療に用いられている抗IgEモノクローナル抗体である。STELLAIR試験の目的は、オマリズマブの効果予測指標として治療前好酸球数の重要性を調べることである。

方法:
 2015年12月~2016年9月まで、オマリズマブで治療された重症喘息の診療記録データを用いてフランスで後ろ向き研究が実施された。オマリズマブ反応性は、3基準設けた。①主治医評価、②年間発作率40%以上の減少、③両アウトカムの複合。

結果:
 オマリズマブ治療前好酸球数で層別化して治療奏効率を調べた。オマリズマブで治療を受けた872人の患者(723人が成人で、149人が6-17歳)が78人の医師によって登録された。治療前好酸球数が300/μL以上の患者は成人で52.1%、6-17歳で73.8%だった。主治医評価では、前者の67.2%、後者の77.2%がレスポンダーで、年間発作減少率40%以上を達成したのはそれぞれ71.1%、78.5%だった。成人では、奏効の複合基準を満たしたのは好酸球数300/μL以上の患者377人のうち58.4%(95%信頼区間53.2-63.4)、それ以下の患者346人のうち58.1%(95%信頼区間52.7-63.4)だった。

結果:
 この研究によれば好酸球数が300/μL以上の重症喘息の大部分にオマリズマブが有効であることが示された。また、好酸球数が低くても高くても成人患者には同治療が有効である。


by otowelt | 2018-04-02 00:00 | 気管支喘息・COPD