2018年 04月 04日 ( 1 )

DETECT研究:全身性強皮症における肺高血圧症の進展

e0156318_1521417.jpg このコホートでは、3年で25%という結果でした。

Coghlan G, et al.
Incidence of pulmonary hypertension and determining factors in patients with systemic sclerosis.
Eur Respir J. 2018 Mar 21. pii: 1701197. doi: 10.1183/13993003.01197-2017. [Epub ahead of print]


目的:
 DLCOが60%未満の全身性強皮症(SSc)患者における肺高血圧症(PH)の頻度を調べること。

方法:
 前向きコホート研究において、SSc患者に3年後に右心カテーテルを含む臨床的検討をおこなった。PHの進展にいたった因子を単変量・多変量解析を用いて検討した。

結果:
 ベースラインにおける平均肺動脈圧(mPAP)<25mmHgの96人の患者が2.95±0.7年追跡された(中央値3年)。81人が女性で、75%が限局性SSc、66%がWHO機能分類II以上だった。
 71人が2回目の右心カテーテルを受け、そのうち18人(25.3%)にPH(mPAP 25mmHg以上)がみられた。100人年あたり6.11例の罹患率だった95%信頼区間(3.67-9.5)。5人が左室系に由来するPH、8人が肺疾患に由来するPH、5人(7%:95%信頼区間2.3%-15.7%)がSSc関連肺動脈性PHだった。ベースラインmPAPが21~24mmHgの患者は、それ未満の患者と比べるとPHに進展する頻度が高かった(p=0.026)。ベースラインの肺血管抵抗、三尖弁逆流速度、拡散能 、下大静脈径はPH進展の独立予測因子であった。
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(文献より引用)

結論:
 DLCOが60%未満の選択的SScコホートでは、肺動脈圧は経時的に上昇していく。経時的な右心カテーテルはSSc-PHの同定に有用かもしれない。


by otowelt | 2018-04-04 00:01 | びまん性肺疾患