2018年 04月 09日 ( 1 )

システマティックレビュー:喘息に対するロフルミラスト

e0156318_1637713.jpg ものすごく使いにくくなったRespirologyのウェブサイト。どうにかしてほしい。
 ロフルミラストは副作用が多いので、吸入薬でコントロールできる喘息患者さんに使う意義はないと思います。

Jian Luo, et al.
Efficacy and safety of phosphodiesterase 4 inhibitors in patients with asthma: A systematic review and meta‐analysis
Respirology, https://doi.org/10.1111/resp.13276

背景:
 ホスホジエステラーゼ4阻害薬は、COPDにおける気道炎症を改善させる新規薬剤である。ただし、喘息に対する適応については議論の余地があり、結論は出ていない。

方法:
 「ホスホジエステラーゼ4阻害薬」あるいは「ロフロミラスト」と、「喘息」というキーワードで1946年~2016年までの文献の包括的検索をおこなった。肺機能アウトカム、気道過敏性、喘息コントロール、発作、有害事象について報告したプラセボ対照試験を組み入れた。ランダムあるいは固定効果モデルを用いて、2治療群間のオッズ比と平均差を算出した。

結果:
 17研究がシステマティックレビューに組み込まれ、14研究をメタアナリシスした。背景の予測1秒量に異質性がみられたが、アウトカムについて異質性は観察されなかった。ロフルミラスト(500μg)は1秒量(平均差0.05L、95%信頼区間0.01-0.09、p=0.01)、ピークフロー、喘息コントロール、発作を有意に改善したが、メサコリンに対する気道過敏性はまちまちな結果であった。ホスホジエステラーゼ4阻害薬の使用は、頭痛(オッズ比3.99、95%信頼区間1.65-9.66、p=0.002)、悪心(オッズ比5.53、95%信頼区間1.38-22.17、p=0.02)などの有害事象が多かった。
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(文献より引用)

結論:
 軽症喘息患者において、経口ホスホジエステラーゼ4阻害薬は吸入気管支拡張薬の代替治療として考慮されてもよいかもしれない。


by otowelt | 2018-04-09 00:21 | 気管支喘息・COPD