2018年 04月 13日 ( 1 )

原発性Sjögren症候群患者の肺病変のリスク因子に関する後ろ向き検討

e0156318_17272630.jpg 九州からの報告です。
 
Kakugawa T, et al.
Lymphocytic focus score is positively related to airway and interstitial lung diseases in primary Sjögren's syndrome.
Respir Med. 2018 Apr;137:95-102.


背景:
 胸部HRCTは、肺の微細な形態学的変化の特徴をみるのに有用だが、Sjögren症候群患者の胸部HRCTで肺病変が同定されるリスク因子については研究がない。

目的:
 この研究の目的は、胸部HRCTで同定された原発性Sjögren症候群患者の肺病変のリスク因子を調べることである。

方法:
 後ろ向きに原発性Sjögren症候群患者登録し、胸部HRCTで同定された肺病変のリスク因子を調べた。胸部HRCTが撮影された合計101人の原発性Sjögren症候群を登録した。

結果:
 多変量解析では、高齢(オッズ比1.064、95%信頼区間1.026-1.102)、口渇(オッズ比8.795、95%信頼区間2.317-33.378)、口唇腺生検 focus score4点以上(オッズ比3.261、95%信頼区間1.100-9.675)は、気道疾患のリスク因子だった。また、高齢(オッズ比1.078、95%信頼区間1.032-1.127)、男性(オッズ比12.178、95%信頼区間1.121-132.307)、口唇腺生検 focus score4点以上(オッズ比3.954、95%信頼区間1.423-10.987)は間質性肺疾患のリスク因子だった。HTLV-1抗体は、気道疾患患者において有意に多く観察された。

結論:
 この研究では、口唇腺生検 focus scoreおよび口渇は、原発性Sjögren症候群患者の肺病変と関連していた。口渇とfocus scoreは、原発性Sjögren症候群患者の肺においてリンパ球増殖活性を反映しているのかもしれない。


by otowelt | 2018-04-13 00:36 | びまん性肺疾患