2018年 05月 10日 ( 1 )

サルコイドーシスと不眠の関連性

e0156318_11333269.jpg 病気ですから、それなりに不眠の原因にはなるだろうと思います。病気による症状なのか、病気による精神的な影響なのか、神のみぞ知る、でしょうか。

Benn BS, et al.
Sleep disturbance and symptom burden in sarcoidosis.
Respir Med. 2018 Mar 24. pii: S0954-6111(18)30085-4. doi:10.1016/j.rmed.2018.03.021. [Epub ahead of print]


背景:
 サルコイドーシスは疲労感をはじめとしたいろいろな症状を呈する全身の炎症性疾患である。中には、睡眠の質の低下や日中の眠気などの症状を訴える患者もいる。われわれは、サルコイドーシス患者が、健常コントロールと比較して睡眠障害を訴えやすいという仮説を立て、その関連性を調べた。

方法:
 84人のサルコイドーシス患者と30人の健常コントロール患者が登録され、背景や臨床的特徴が記録された。自己申告の睡眠障害、精神症状、QOLが調べられた。

結果:
 General Sleep Disturbance Scaleを用いると、サルコイドーシス患者の54%が疲労と睡眠障害を訴えており、健常コントロール患者は17%の頻度だった(p < 0.0001)。これら睡眠障害の観察されたサルコイドーシス患者は、複数の精神症状(疲労、抑うつ、認知機能障害)を訴えやすく、QOLは障害されていた(p<0.01)。サルコイドーシスの疾患重症度や活動性は睡眠障害とは関連していなかった。睡眠障害スコアは、追跡期間(中央値17.3ヶ月)のあいだ安定していた。

結論:
 サルコイドーシス患者は、疲労、抑うつ、認知機能障害を訴えやすくQOLは不良だった。疾患重症度や活動性とは関連していなかった。


by otowelt | 2018-05-10 00:47 | サルコイドーシス