2018年 07月 17日 ( 1 )

悪性胸水再貯留のリスク因子

e0156318_10101326.jpg 確かに貯まりやすい人とそうでない人に二分される印象です。

Grosu HB, et al.
Risk factors for pleural effusion recurrence in patients with malignancy.
Respirology. 2018 Jul 2. doi: 10.1111/resp.13362.


背景および目的:
 悪性胸水患者における治療の主目的は、症状緩和である。この研究の目的は、有症状悪性胸水の再発のリスク因子を同定することである。

方法:
 初回胸水穿刺を受けた悪性胸水患者を後ろ向きに登録した多施設共同コホート研究を実施した。プライマリアウトカムは、転移性疾患の診断が得られている患者における介入を要する再発性胸水とした。原因別ハザードモデルを用いて、悪性胸水再発のリスク因子を同定した。

結果:
 転移性悪性腫瘍の診断を受けた988人の患者が登録された。累積再発率は、15日後までで30%の頻度だった。多変量解析では、胸部レントゲン写真における心上縁までの胸水貯留(ハザード比1.84、95%信頼区間1.21-2.80, P = 0.004)、心上縁を超える胸水貯留(ハザード比2.22, 95%信頼区間1.43-3.46, P = 0.0004)、大量の胸水排液(ハザード比1.06、95%信頼区間1.04-1.07、P < 0.0001)、胸水中LDH高値(ハザード比1.008, 95%信頼区間1.004-1.011, P < 0.0001)は再発と関連していた。細胞診陰性(ハザード比0.52, 95%信頼区間0.43-0.64, P < 0.0001)は再発率が低かった。

結論:
 胸水量、胸水排液量、胸水中LDH、胸水細胞診は、胸水貯留再発のリスク因子と考えられる。



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by otowelt | 2018-07-17 00:52 | 肺癌・その他腫瘍