2018年 07月 18日 ( 1 )

クライオバイオプシーの合併症の頻度

e0156318_1543237.jpg クライオバイオプシーの単施設研究です。

Cooley J, et al.
Safety of performing transbronchial lung cryobiopsy on hospitalized patients with interstitial lung disease.
Respir Med. 2018 Jul;140:71-76.


背景:
 経気管支肺クライオバイオプシー(TBLC)は、間質性肺疾患(ILD)の診断に良く用いられるオプションとなったが、安全性についてはわずかな報告しかない。ゆえに、われわれは、入院患者におけるTBLCの安全性を外来患者のそれと比較した。

方法:
 2013年11月から2017年3月までにILDを疑われてTBLCを受けた全患者を後ろ向きに登録した(単施設)。

結果:
 ILDの診断のため、159のクライオバイオプシー手技が行われた。有害事象は以下の通りだった。気胸:11%、遷延性エアーリーク1.3%、中等症~重症の出血:3.8%、48時間以内のICU入室:3.1%、30日死亡率:1.9%。ただし、手技による死亡例はないと判断された。入院患者と外来患者を比較すると、気胸の頻度はそれぞれ24%、9.9%、遷延性エアーリークの頻度はそれぞれ5.9%、0.7%、ICU入室はそれぞれ12%、2.1%、30日死亡率はそれぞれ5.9%、1.4%だった。しかしながら、統計学的に群間差はなかった。

結論:
 臨床医はクライオバイオプシーは、外科的肺生検と遜色のない高い診断率、高い安全性、安価な医療コストであることを認識し、すべての手技が同等のリスクプロファイルというわけではないことを知っておくべきである。外来患者と比較して、入院患者は気胸、遷延性リーク、ICU入室、30日死亡率が高かった。





by otowelt | 2018-07-18 00:34 | びまん性肺疾患