2018年 07月 20日 ( 1 )

血清CCL18はIPFの疾患進行を予測する強力なバイオマーカー

e0156318_1543237.jpg 有名臨床試験の事後解析です。

Margaret Neighbors, et al.
Prognostic and predictive biomarkers for patients with idiopathic pulmonary fibrosis treated with pirfenidone: post-hoc assessment of the CAPACITY and ASCEND trials
Lancet Respiratory Medicine, DOI: https://doi.org/10.1016/S2213-2600(18)30185-1


背景:
 IPFの進行は個々にばらつきがある。過去の研究では、いくつかのタンパクバイオマーカーの末梢血濃度が予後予測因子となりうることが示されているが、複製コホート間で直接比較されたことはない。

方法:
 われわれはCAPACITY 004および006試験、ASCEND試験において、血清CCL13、CCL17, CCL18, CXCL13, CXCL14, COMP、インターロイキン13、MMP3、MMP7、オステオポンチン、ペリオスチン、YKL40のデータを集積し事後報告をこころみた。登録患者は40~80歳のIPF患者で、ベースラインのバイオマーカー未測定例は除外された。バイオマーカーが臨床アウトカムの予後予測と一致するかどうかをみるために、ベースラインのバイオマーカー濃度と努力性肺活量(%予測値)の絶対変化に相関性があるかどうかを検証した。

結果:
 いくつかのベースラインバイオマーカー(CCL13, CCL18, COMP, CXCL13, CXCL14, ペリオスチン, YKL40)はプラセボ群において疾患進行を予測できたが、CCL18のみが努力性肺活量(%予測値)の絶対変化に相関性がある予後予測バイオマーカーだった。ベースラインバイオマーカー濃度にかかわらず、ピルフェニドン治療は利益をもたらした。

結論:
 血清CCL18は、IPFコホートにおいて最も疾患進行を予測するバイオマーカーである。前向き研究においてこの妥当性を検証する必要があろう。





by otowelt | 2018-07-20 00:17 | びまん性肺疾患