2018年 08月 17日 ( 1 )

肺癌と診断された患者ではCOPDが多いものの見過ごされがちである

e0156318_10535567.png COPDサイドから見た研究は多いですが、肺癌から見た研究はそう多くありません。

Mouronte-Roibás C, et al.
Chronic Obstructive Pulmonary Disease in Lung Cancer Patients: Prevalence, Underdiagnosis, and Clinical Characterization
Respiration 2018;95:414–421, https://doi.org/10.1159/000487243


背景:
 COPDにおける肺癌は、死亡リスクを上昇させる。肺癌患者ではCOPDの有無によって臨床的・機能的なアウトカムが異なる可能性がある。

目的:
 この研究の目的は、肺癌患者におけるCOPDの頻度と過小診断を調べることである。

方法:
 われわれは2014年1月から2016年8月に肺癌と診断された症例を多施設で抽出した。疫学的、臨床的、放射線学的、機能的、組織学的な違いを調べた。

結果:
 肺癌と診断された602人を登録した。男性は77.9%で、年齢中央値は67±15歳だった。肺癌患者のうちCOPDの頻度は51.5%で、71.6%が過小診断されていた。肺癌+COPD患者は、肺癌単独と比べると高齢で男性の頻度が高かった。また、喫煙歴が多く、扁平上皮癌の組織型が多く、拡散能が低く、Charlsonインデックススコアが高かった。肺癌単独の生存期間中央値は、肺癌+COPD患者よりも37%長かった(22ヶ月 vs 16ヶ月)が、統計学的な有意差はなかった。

結論:
 肺癌患者において、COPDは頻度が高く、過小診断されがちである。肺癌+COPDの患者は扁平上皮癌の組織型が多く、合併症が多く、拡散能が低かった。





by otowelt | 2018-08-17 00:27 | 肺癌・その他腫瘍