2018年 08月 20日 ( 1 )

プロカルトニン低値の非重症COPD増悪に対する継続的抗菌薬は再入院アウトカムを改善させない

e0156318_1633480.jpg COPD増悪例に対して、個人的にはあまりプロカルシトニンを測定していません。

Bremmer DN, et al.
Acute Exacerbations of Chronic Obstructive Pulmonary Disease with a Low Procalcitonin: Impact of Antibiotic Therapy.
Clin Infect Dis. 2018 Jul 2. doi: 10.1093/cid/ciy552. [Epub ahead of print]


背景:
 COPD急性増悪(AECOPD)で入院した患者は、しばしば抗菌薬を処方される。プロカルシトニンはAECOPDに対する抗菌薬を開始するかどうかの指標となり、通常ケアと遜色ないアウトカムを維持しながら抗菌薬使用料を減らすことができることが示されている。われわれは、AECOPD患者でプロカルシトニン低値の場合、抗菌薬がアウトカムを改善するかどうか調べた。

方法:
 われわれは後ろ向きにプロカルシトニンのピーク値が0.25µg/mL未満であったAECOPD患者を評価した。患者は抗菌薬曝露(24時間以下 vs 24時間超)に基づいて評価された。また、アジスロマイシンの投与期間についても24時間以下と24時間超に分けて調べた。プライマリアウトカムは、30日以内の再入院とした。セカンダリアウトカムには、在院日数、COPD関連30日再入院が含まれた。

結果:
 161人の患者が24時間以下、195人の患者が24時間を超えて抗菌薬を使用されていた。24時間以下の群は、在院日数が少なかった(2.8日 vs. 3.7日; P=0.01)。30日再入院率(15.5% vs. 17.4%; P=0.63)あるいはCOPD関連30日再入院率(11.2% vs. 12.3%; P=0.74)に有意差はなかった。加えて、アジスロマイシンを24時間以下投与された群は、在院日数が少なかった(3.0日 vs. 3.8日; P=0.01)。この群についても、30日再入院率(16.2% vs. 17.1%; P=0.82)やCOPD関連30日再入院率(11.9% vs.11.6%; P=0.94)に有意差はなかった。

結論:
 非重症AECOPD入院患者でプロカルシトニン値が低い場合、24時間を超えて抗菌薬を用いてもアウトカムは変わらなかった。





by otowelt | 2018-08-20 00:12 | 気管支喘息・COPD