2018年 08月 21日 ( 1 )

プライマリケアの喘息患者はアドエア®からレルベア®へスイッチすべき

e0156318_1637713.jpg アドエア®からレルベア®へ。同じGSK製品なので論文にはしやすいと思いますが、吸入デバイスの操作についてはディスカスよりもエリプタのほうが簡単だと思います。

Jacques L, et al.
Effectiveness of fluticasone furoate/vilanterol versus fluticasone propionate/salmeterol on asthma control in the Salford Lung Study.
J Asthma. 2018 Jul 4:1-26.


目的:
 The Asthma Salford Lung Studyによって、イギリスにおけるプライマリケアの1日1回のフルチカゾンフランカルボン酸エステル/ビランテロール(FF/VI)は通常喘息ケア継続と比べて効果的であることが示されている。今回は、フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロール(FP/Salm)の維持療法を継続する場合とFF/VIにスイッチする場合の比較をおこなった。

方法:
 The Asthma Salford Lung Study患者においてACT、AQLQ、WPAI、重度の増悪、サルブタモールレスキューの処方数、有害事象を12ヶ月におよび記録した。

結果:
 試験以前からFP/Salmを継続している1264人について、FF/VI(100[200]/25μg)を新規に開始群する646人と、FP/Salmを継続する群618人にランダムに割り付けた。このうち978人は、ACTベースラインが20未満で、主要有効性解析集団に組み込まれた。
 主要有効性解析集団では、24週目においてACT総スコアが20以上でベースラインから3以上改善した患者の割合は、FP/Salm群の56%(254人)だったのに対し、FF/VI群では71%(323人)と有意に高かった(オッズ比2.03、95%信頼区間1.53-2.68、p<0.001)。また、同様の結果は全集団でも観察された(オッズ比1.94、95%信頼区間1.51-2.50、p<0.001)。

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(ACT:文献より引用)

 52週目では、全集団においてAQLQ総スコアがベースラインから0.5ポイント以上変化した患者の割合は、FF/VI群で56%(325人)、FP/Salm群で46%(258人)と、FF/VI群のほうが有意に高かった(オッズ比1.70、95%信頼区間1.32-2.19、p<0.001)。
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(AQLQ:文献より引用)

 WPAI、年間喘息増悪率、サルブタモール処方数のアウトカムにおいても、FP/Salm群に比べてFF/VI群のほうが良好な結果だった。
 肺炎がそれぞれ6人に観察された。死亡が4人にみられたが、吸入薬との因果関係は否定された。

結論:
 プライマリケアにおいて、FF/VIによる治療を開始することはFP/Salmを継続するよりも良好なアウトカムをもたらす。


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by otowelt | 2018-08-21 00:20 | 気管支喘息・COPD