2018年 08月 22日 ( 1 )

若年気胸に対するS6a切除の重要性

e0156318_14441648.jpg 積極的にS6aを切除したほうが再発が少ない可能性があります。

Obuchi T, et al.
Pneumothorax in teenagers: reducing recurrence through resection of superior segment of lower lobe.
J Thorac Dis. 2018 Jun;10(6):3507-3511.


背景:
 若年患者における自然気胸は、再発率が高い。われわれは、後ろ向きに再発の原因や効果的な外科手術法を調べ、特に下葉S6aの切除が再発率軽減に有効かどうか調べた。

方法:
 2011年4月~2017年9月に、われわれは20歳以下の片側気胸患者126人(男性105人、女性7人、平均年齢17.2歳)に対し146の外科手術を適用した。肺尖部のブラ切除とS6aの切除をおこなった患者群(S6a群)と、通常の肺尖部ブラ切除を行い吸収性メッシュシート被覆をおこなった患者群(AB群)で再発率を比較した。

結果:
 S6a群とAB群ではS6a部位の再発数に明らかな差がみられた(0例 vs 8例、p=0.025)。しかし、総再発率という観点からみると2群に有意な差は観察されなかった(16.1% vs.18.6%)。初回手術の時点で、S6a検体56のうち55(98.2%)で、無症候性で非破裂ブラがみられた。
e0156318_8495185.png
(文献より引用)

結論:
 肺尖部に加えて、S6aも気胸再発の責任部位になることが多い。再発率を減らすため、われわれは初回手術でたとえ肉眼的に嚢胞が明らかでなくともS6a切除を並行することを支持する。





by otowelt | 2018-08-22 00:19 | 呼吸器その他