2018年 08月 28日 ( 1 )

EGFR-TKIとニボルマブの併用は間質性肺炎のリスク

e0156318_1164629.jpg ニボルマブ→EGFR-TKIによる続発発症も注意が必要です。

Oshima Y, et al.
EGFR-TKI-Associated Interstitial Pneumonitis in Nivolumab-Treated Patients With Non-Small Cell Lung Cancer.
JAMA Oncol. 2018 Aug 1;4(8):1112-1115.


背景:
 ニボルマブとEGFR-TKIは非小細胞肺癌(NSCLC)に対する標準的治療に位置付けられている。EGFR-TKIの特性や安全性プロファイルはよくわかっているが、免疫チェックポイント阻害剤については他の抗癌剤と併用されるにも関わらずいまだよくわかっていない部分がある。

目的:
 ニボルマブがEGFR-TKI関連間質性肺疾患の頻度を増加させるかどうか調べること。

方法:
 2015年4月~2017年3月までの20516人のNSCLC患者FAERSデータベースを用いた。ニボルマブ治療を受けた患者とそうでない患者のEGFR-TKI関連間質性肺疾患の頻度を比較した。

結果:
 EGFR-TK治療を受けた患者の平均年齢は64.4±15.5歳、EGFR-TKIとニボルマブを併用した患者の平均年齢は68.9±11.8歳だった。男性の比率はそれぞれ40.0%、53.8%だった。
 20516人のNSCLC患者のうち、985人(4.8%、95%信頼区間4.51-5.10)に間質性肺炎が生じた。5777人のEGFR-TKIを受けた患者のうち、265人に間質性肺炎が生じた(4.59%、95%信頼区間4.06-5.16)。EGFR-TKIとニボルマブを併用した患者70人のうち18人に間質性肺炎が生じた(25.7%、95%信頼区間16.0-37.6)。EGFR-TKIとニボルマブの相互作用に対する補正オッズ比は4.31(95%信頼区間2.37-7.86; P < .001)であり、相互作用があると考えられる。ニボルマブ使用の有無で層別化すると、EGFR-TKI関連間質性肺炎のオッズ比はニボルマブ併用時5.09(95%信頼区間2.87-9.03)、非併用時1.22(95%信頼区間1.00-1.47)だった。
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(文献より引用)

結論:
 EGFR-TKIとニボルマブを併用すると、それぞれの単剤治療と比較すると高い頻度で間質性肺炎を発症した。研究には限界があるため、さらなる検討が望まれる。しかしながら、EGFR-TKIとニボルマブを併用する場合は間質性肺炎の発症に注意が必要である。



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by otowelt | 2018-08-28 00:36 | 肺癌・その他腫瘍