2018年 08月 29日 ( 1 )

システマティックレビュー:自然気胸の再発率は32.1%

e0156318_14441648.jpg 言われてみれば、確かにほとんどまとめた文献はありませんでしたね。

Steven Walker, et al.
Recurrence rates in primary spontaneous pneumothorax: a systematic review and meta-analysis
European Respiratory Journal 2018; DOI: 10.1183/13993003.00864-2018


背景:
 原発性自然気胸(PSP)の再発率は、文献によって大きく差があり、再発に影響を与える因子についてはデータが不足している。このシステマティックレビューの目的は、PSPの再発率とリスク因子を同定することである。

方法:
 PSPの再発について報告した研究のシステマティックレビューをおこなった。電子データベースから、英語文献のランダム化比較試験と観察研究を抽出した。PSP患者は、保存的マネジメント、穿刺脱気、胸腔ドレナージを行われた成人とした。アウトカムは気胸再発とした。2人の独立した研究者によって研究を抽出した。

結果:
 3607の研究が同定され、29が組み込まれた(13548人)。1年および全期間での再発率はそれぞれ29.0%(95%信頼区間20.9-37.0%)、32.1%(95%信頼区間27.0-37.2%)だった。女性のほうが再発率が高かった(オッズ比3.0、95%信頼区間1.24-7.41)。一方で、禁煙はリスクを低下させた(オッズ比0.26、95%信頼区間0.10-0.63)。ランダム効果メタアナリシスのI2は94%(p<0.0001)で、高い異質性が確認された。

結論:
 このシステマティックレビューでは、PSPの再発率は32%だった。特に初年度の再発が多かった。女性はリスクが高く、これは性別特異的な病理学的背景が影響しているものと思われる。





by otowelt | 2018-08-29 00:30 | 呼吸器その他