2018年 09月 05日 ( 1 )

細径アスピレーションキットは気胸治療に妥当な選択肢

e0156318_14441648.jpg 個人的には12Fr以下ではもう細径のイメージですが、この報告では10Frも通常群にカテゴライズされています。後ろ向き研究なので、疼痛の評価はおこなっておりません。

Takeda S, et al.
Study of the usefulness of small-bore aspiration catheters (Aspiration Kit®) for treating pneumothorax.
Respir Investig. 2018 Jul 20. pii: S2212-5345(18)30163-1. doi: 10.1016/j.resinv.2018.06.003.


背景:
 細径のアスピレーションキットは、通常のトロッカーカテーテルよりも疼痛が少ない。この研究の目的は、気胸の胸腔ドレナージに対して細径アスピレーションキットを用いることで低侵襲性が実現できるかどうかを調べることである。

方法:
 胸腔ドレナージを要する気胸で入院した70人の患者のベースラインの背景やデータを2011年4月~2017年2月まで後ろ向きに抽出した。患者はアスピレーションキット群と通常のトロッカーカテーテル群に層別化された。


 細径:23人・・・全員8Fr
 通常:47人・・・20Frが29人、18Frが8人、16Frが4人、14Frが3人、24Frが1人、22Frが1人、10Frが1人


 プライマリエンドポイントは、胸腔ドレナージ治療失敗に関連する因子、およびベースラインの患者背景とデータの比較とした。

結果:
 抗凝固剤を内服している患者数、虚血性脳卒中の患者数、心房細動の患者数については両群で有意に差がみられた。入院期間、胸腔ドレナージ期間、皮下気腫、治療失敗のアウトカムには群間差は観察されなかった。ロジスティック回帰分析では、ベースラインの気胸重症度、気胸局在、気胸再発が、胸腔ドレナージ治療失敗と関連していたが、胸腔ドレナージカテーテルの種類は治療失敗とは有意に関連していなかった。
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(文献より引用)

結論:
 細径アスピレーションキットは、患者の疼痛を軽減し、なおかつ気胸に対する胸腔ドレナージに有効である。





by otowelt | 2018-09-05 00:07 | 呼吸器その他