2018年 09月 25日 ( 1 )

possible/inconsistent with UIPパターンの一部はUIPパターンへ移行する

e0156318_10574046.jpg NSIPパターンからUIPパターンへ移行するかどうか、というのは専門家の間でも意見が分かれています。日本では、どちらかというと後に出てきたUIPパターンは蜂巣肺ではなく、細気管支拡張の集簇ではないかと考える放射線科医が多いです。
 果たしてpossible UIPとinconsistent with UIPはどうでしょうか。

De Giacomi F, et al.
Evolution of diagnostic UIP computed tomography patterns in idiopathic pulmonary fibrosis: Disease spectrum and implications for survival.
Respir Med. 2018 Sep;142:53-59


背景:
 特発性肺線維症(IPF)における、現在の胸部CTパターンは、臨床的フェノタイプや同様の放射線学的所見の経時的進展を反映しているかどうかはよく分かっていない。われわれは、IPF患者の胸部CTでpossibleあるいはinconsistentのUIPパターンを呈したものを登録し、それがconsistentに経時的に変化するかどうか、またそれが生存に与える影響を調べた。

方法:
 2005年1月1日~2013年12月31日までにわれわれの施設でIPF患者を登録した。連続的なCT画像が2人の放射線医によって評価された。ベースラインおよび中途の臨床データを集めた。

結果:
 91人の患者(平均年齢67.4歳、59%が男性)がpossibeおよびinconsistentのUIPパターンを呈しており、それぞれ58人(64%)、33人(36%)だった。
 29人(32%)が中央値57ヶ月(IQR 33-78ヶ月)でconsistentへ移行した。肺機能の減少は経時的にどのパターンでも有意にみられたが、そのパターン間では差は観察されなかった。consistentへの移行は、診断からの生存期間の悪化とは関連していなかった。

結論:
 長期間観察すると、一部のIPF患者はpossibleあるいはinconsistentからconsistentへ移行する。それにもかかわらず、死亡に関しては全パターン有意な差はみられなかった。





by otowelt | 2018-09-25 00:55 | びまん性肺疾患